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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第128話 激闘の予感
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、その顔は」
リタは、反射的に聞いていた。
「ん、いやに素直だな、と思って。探究心を抑えられるんだな? リタって」
「う、うるさいわね! それに、あったりまえでしょ! ……だってデリケートな問題みたいだし。あまりにイレギュラーな事が多かったから、つい聞いちゃったのよ。……あたしが、この世界で最も興味があるのは魔法、なんだから」
「そうか……」
リタは、変わった人だけど、やっぱり悪い人じゃない、改めてそう感じたドラゴだった。
当初とキャラが変わってる様な気もするが……本人が言うように、色々と驚きが多かったから、仕方ないのだろう。
……それにしても、パーティを組む事に不思議と抵抗が無かったは、悪い人じゃない、と思ったからなのだろうか? 当初は勝手について行く、と言われただけだったんだけど。
ドラゴは、リタに聞きたい事があった。
「リタは、なんでそんなに魔法にこだわるんだ?」
「え?」
「だってそうだろう? この世界での最大の魅力、最大の売りは空を飛べる事。……リーファにも言われたが、それは間違いないと思ったんだがな。リタは、魔法の方が好きそうだからな」
「………」
リタは、それを聞いて少し難しい表情を作った。そして、ドラゴの方を向いて。
「まぁ、確かにドラゴの言うとおりね。飛ぶ事も良い。……確かに良いわ」
リタはそれを認めつつ、話を続ける。
「それでも、あたしがALOで惹かれたのは魔法だったって事。……この世界で魔法を主としてる魔法部隊って言うのは、一応あるけど、絶対に後衛って固定されてる現状。……だから、あたしは何処ででも、戦える魔法使いを目指してる。魔法は、きっと自分を裏切らない。頑張れば頑張っただけ、応えてくれる。そう信じてる」
リタは、そう言い切っていた。
ここはゲーム、仮想世界。平たく言えば遊びの世界。大多数のプレイヤーはそう言うだろう。
……だけど、真に迫るものを感じた。
きっと、リタにとって、この世界は自分にとってのもう1つの現実なのかもしれない。……ゲームではなく。
「成る程」
ドラゴは、頷いた。
はっきりとした理由は、リタは言っていなかったが、それで十分だった。飛ぶ事、飛べた事よりも魔法。どちらも、この世界が生まれた事で初めて出来る様になったのだから。
例のシステムコンソールで得た情報。
それは、ここで……この世界で、少なくとも、あの世界樹の内部に行かない限り、言うつもりはドラゴには毛頭無かった。純粋にこの世界でプレイしている者にとって、良いものではない、と思ったからだ。
『この空をずっと飛んでいたい……』
そう思う妖精達に無粋な事を言いたくはない。
例え、あの情報が全て本物で
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