マブラヴ
1055話
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……その辺はしょうがない。
「うーん、やっぱり普通に考えれば仮契約自体がネギま世界での儀式だから、そこで生まれ育った人じゃないと駄目なんでしょうね」
「そうですわね。確かに円さんの言う通りだと思いますわ。寧ろ、他の世界でも普通に魔法を使えるというのが、色々と例外なのではないでしょうか?」
「魔法か。一応使えるけど、消費魔力が……ん?」
そこまで言って、ふと気が付いた。今の今まで全く意識になかったんだが、ネギま世界以外で魔法を使うと通常よりも魔力を多く消費する。それこそ、数倍、数十倍、下手をしたら数百倍もだ。
だが……気は?
「桜咲、近衛とイチャついているところ悪いがちょっといいか?」
「だ、だだだだだだ、誰がイチャついてるんですか! そんな、女同士で、そんな、そんな……いかがわしい!」
「えー、せっちゃんウチの事いかがわしいと思ってるん?」
「いえ全く思っていません! このちゃんは話が別です」
何だか桜咲の言葉が色々と支離滅裂なんだが……その辺は細かく突っ込んだら駄目なんだろうな。出来れば思い切り突っ込みたい。
ただ、そうすると話が全く進まないのも事実。
そう判断し、改めて口を開く。
「で、だ。桜咲。お前は近衛と一緒にホワイトスターに来たり、他の世界に行ったりしてるよな? ついこの前もギアス世界の海に行ったんだし」
「え? ええ、まぁ。ホワイトスターの魔法球もこのちゃんと一緒によく使わせて貰ってますし」
……そうなんだよな。本来であれば魔法球はシャドウミラーの最重要機密の1つなんだが、ネギま世界の住人には普通に知られている。
いや、ネギま世界の住人は魔法球という存在は知っていても、そこに時の指輪を組み込んだとかは知らないからいいんだが……それも元3-A組を除けば、だ。
こっちの一部の人員は普通に時の指輪を組み込んだ魔法球を使ってたりするからな。
まぁ、戦闘訓練とかをするという意味では魔法球というのは必須である以上しょうがないんだけど。
特に気を使った戦闘をするメンバーはシャドウミラーでも稀少……というか、基本的にムラタだけである関係上、桜咲や古菲とかに頼むしかない。
他にも気を使った戦闘が出来るメンバーはいるが、長瀬の場合は既に実家に就職して麻帆良で働いている以上無理は言えないし、麻帆良武道四天王最後の1人でも龍宮は金を取られそうだし。
その点桜咲や古菲の2人は……特に桜咲の場合は近衛が回復魔法の修行という事で魔法球を使ったり、エキドナやセシルに怪我をさせられた技術班の面々――自業自得だが――の治療の為だったりで、実はよく利用していたりする。
ちなみに、気を使うという意味では最近ムウが何故か咸卦法の練習をしているという話を聞いている。
……ナタルとの間で妙な戦い
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