暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
1055話
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俺の空間倉庫にストックしておくって意味でも買い溜めしていくのはいいかも」
「はー……アクセル君の空間倉庫って便利やなぁ。そういう真似が出来るんなら、ウチもそういうの欲しいわ。せっちゃん、陰陽術でそういうのあらへん?」

 俺とあやかの話を聞いていた近衛が桜咲に尋ねるが、それに戻ってきた返事は首を横に振るというものだ。

「陰陽術にそういう術はあるかもしれませんが、私の場合はあくまでも神鳴流の補助としてのもので、本格的なものではないですから。寧ろ、このちゃんの方がその魔力を使ってどうにか出来るんじゃないですか?」
「あははー。麻帆良に帰ったら、エヴァちゃん辺りに聞いてみよか」
「寧ろ、仮契約のアーティファクトでそういうのはあるんじゃないか? 確か長瀬のアーティファクトは家を別空間に持っているとか、そういうのじゃなかったか?」

 明確な魔法とかで俺の空間倉庫のようなものを再現するのはかなり難しいが、色々な意味で弾けた性能を持つアーティファクトであれば、そういうのがあってもおかしくはない。
 ただ、問題は……

「うーん、パクティオーなー……ウチがアーティファクトを使えるようになるには、ウチが従者にならんといかんし……そもそも、そうそう希望通りにアーティファクトが出てくるかどうかも微妙やしなー。せっちゃんはどう思う?」

 小首を傾げて桜咲へと尋ねる近衛。
 近衛にしてもかなりの美人……それも大和撫子的な和風美人ではあるんだが、その性格からか、どうしても幼く見えてしまう。天真爛漫というか。そういう意味では神楽坂と似ていると言えなくもない。
 こうして小首を傾げた仕草をしている近衛からは、大人の色気や艶というものを感じることはないし。
 そういう意味では、俺にとっては寧ろ幸運だったと言えるだろう。
 さすがにそうそう恋人を増やすって訳にもいかないし、そのつもりもない。
 ともあれ、そんな近衛の質問に桜咲は即座に反応する。
 この反応の早さは桜咲っぽい。

「駄目です! このちゃんが、そんな誰とも知らない相手とキスをするなんて……」
「あははー。ありがとせっちゃん。じゃあ暫くアーティファクトはお預けかなぁ」
「お……陰陽術で、私が何とか……」

 先程は補助でしかないと言っていた陰陽術で空間倉庫の真似事をすると告げる桜咲だが、普通ならまず無理そうな事でも、近衛の唇が掛かってるとなると普通にどうにかしそうだ。そんな風に思うのは俺だけだろうか。
 いや、どうやらそう思ったのは俺だけじゃなかったらしい。
 あやかが、どこか深刻そうな表情を浮かべて桜咲と近衛に向かって口を開く。

「その、桜咲さん、近衛さん。私が言うのもなんですが、女同士というのは酷く不毛な関係かと」
「……確かにそうだけど、毎晩アクセル君以外に
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