プロローグ
[2]次話
(俺はここで終わりか・・・・・あいつを守ってやれなかったのが心残りだ。もし、次があったら大切なものを今度こそ守り抜こう。)
彼は怪獣だった。その名もゴジラ。山のごとく大きな身体、背中には突起物のような背ビレに長い尾を持つ怪物。
そんな彼にも大切なものがあった。しかし、それは他の怪獣の手により失ってしまった。仇を取ったものの、大切なものは二度と帰ってはこない。
そして自分にも危機が訪れていた。自分の大切なものが壊される以前から、自分の体内にある核エネルギーがメルトダウンを始めてしまったのだ。常に地獄のような熱が自分を襲った。遂に自分の身体も限界を迎えた。身体の皮膚が溶け崩れていく。そして心臓が破裂し彼は完全に亡き者となった。もう目は覚ますことはない
筈だった。
彼は次に目を覚ましたときには銀髪天然パーマの人間だった。人間は自分の一番恨んでいた存在。自分を怪物にした恨みがあった。しかし、生きていくなかでいい人間もいた。彼はこれを機に人間を見定めよう、そう思った。
20年以上のときがたった。
「はあ・・・・・腹減ったー。最近糖分が足りてねえなー。パフェでも食いに行くとするかなー。」
俺は夢の国(甘味どころ)に足を向けた。
[2]次話
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