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神聖銀河帝國創設の歴史。
帝国歴489年4月(原作ではリップシュタット戦役だがこの話の設定上皇帝フリードリヒ四世はまだ崩御していない)、リヒテンラーデ星系で新たな回廊が発見され、シュヴァインシュタイガー元帥麾下のメルカッツ艦隊の強行偵察により、回廊の先に広大な領域が広がっている事が判明した。
貴族たちは先を争ってこの領域を支配しようと企むが皇帝の勅によりシュヴァインシュタイガー大公家門に征服と星域の支配権が命じられた。
大公は戦力の半数5個艦隊に装甲擲弾兵5個師団3個聯隊2個大隊を率いて領域に侵入。以外にも領域に凡そ90億の人間が住んでいることが判明。その領域の広さは自由惑星同盟と略同等であった。しかし防衛艦隊は僅か5個艦隊7万5000隻ほどであり、その戦力も第2次ティアマト会戦時の帝国軍同様の装備であった為に鎧袖一触。捕虜や鹵獲艦から首都星の位置や星域図を手に入れたため進撃を再開。僅か1週間で首都星ヴォルフェンビュッテルを制圧し、新発見国家を全支配したのが2か月後の事であった。
首都星ヴォルフェンビュッテルに降り立った主人公は驚愕の事実を知る。この新星域がテオフィルス・フォン・ブラウンシュヴァイク=ヴォルフェンビュッテルと云う男の手によって建国された王国である事が判明したからでは無い。 このテオフィルス・フォン・ブラウンシュヴァイク=ヴォルフェンビュッテルが帝国歴248年に14代流血帝アウグスト2世の支配に耐えかねて帝国から自領民や奴隷たち凡そ5000万人を引き連れて蒸発したブラウンシュヴァイク=ヴォルフェンビュッテル公爵である事が判明したからである。しかも帝国側のブラウンシュヴァイク=ヴォルフェンビュッテル星系は現在シュヴァインシュタイガー星系へと名を変えている。
最後のブラウンシュヴァイク=ヴォルフェンビュッテル王朝国王となったリーゼロッテ・フォン・ブラウンシュヴァイク=ヴォルフェンビュッテル女王は7代目であり、帝国とは違って安定した政治体系を執っていた事が判明する。しかも90億人もの人間が平和な時を謳歌していたのだか主人公の衝撃はいかほどのものだったであろうか。
自国の艦隊が惨敗して首都星を陥落させられた女王はすべてを悟り自らの命と引き換えに国民に手出しをしないように願い出てきた。女王は僅か15歳である。父王が治世50年で崩御したのが1年前。この少女が王位に就いていたのは僅か1年にもかかわらず国民からの支持は絶大であった。その為主人公は兄帝にブラウンシュヴァイク=ヴォルフェンビュッテル公爵家の討伐令及び朝敵指名を解除するように願い出てそれが許されると女王の後見となる。領域は新領土と命名され、2年後の帝国歴491年に主人公に王位が授けられるとこの領域をシュヴァインシュタイガー王国と名を改める事となる。手や人材が足ら
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