大魔闘演舞本選開幕!!
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す。控え室の場所がわからなくって・・・」
「ああ、そうなの?それは失礼」
少年は俺の話を聞くとチョイっと手を顔の前に持ってきて謝罪する。
「で・・・君のギルドは予選何位?」
「8位です・・・」
予選の通過順位を聞かれて恥ずかしくなって顔をうつむかせる俺。しかもあのカボチャに余裕での1位通過だと思って順位を聞いてたからそれを思い出すとなお恥ずかしくなってしまう。
「8位か。だったらそこの角を左に曲がってしばらく真っ直ぐいくと魔水晶ビジョンが見れる部屋があるからそこから2つ先の角を左に曲がると控え室に着くはずだよ」
少年はそう説明してくれる。すごいなこの人、道順とかほとんど覚えてるんだ。かっこいい!!
「ありがとうございます!!失礼します」
俺は一礼して控え室に戻ろうとした。すると、少年がそんな俺に話しかける。
「ねぇ、君っていくつ?」
「俺ですか?一応13歳です」
俺は立ち止まって少年の方を振り返って答える。ていうか俺らって実際何歳って答えればいいんだろうな?7年のブランクのせいで自分の年齢がよくわからない・・・
「ええ!?13歳!?マジかよ!!」
俺の年齢を聞くと少年はかなり驚いている。どうしてかな?まさか13歳に見えないとか言うんじゃないだろうな・・・
「てっきり俺が最年少参加だと思ってたのになぁ。まだ下の子がいたんだ」
「あなたはいくつなんですか?」
俺はその少年の年齢が気になって質問する。
「俺は14!!一歳俺の方が年上だな」
少年は右手の指を1本立て、左手の指を4本立てて14と自分の年齢を現す。一歳年上か。あと1年後には俺もこれくらい大きくなれるかな?
「そうなんですか。ちなみにどこのギルドなんですか?」
「俺はラミア、蛇姫の鱗の人間だ」
少年は親指を立てて自分の胸の前に置く。蛇姫の鱗っていうとリオンさんとジュラさんのいるギルドか。この子もその2人みたいに強いのかな?
「君は?」
「俺は妖精の尻尾です」
「妖精の尻尾?」
俺が自分のギルドを教えると少年は驚いた顔をする。どうしたのかな?
「じゃああれだ、リオンくんの弟弟子さんがいるギルドだ」
「グレイさんですか?はい、あの人もこの大会に出ますし」
「あぁ、リオンくんがすごい息巻いてたもん。「必ずあいつに勝ってジュビアは俺たちがいただく!!」ってさ」
「あははっ、なんか似てますね」
妙に似ている物真似をする少年はまるで本物のリオンさんと勘違いさせるぐらい似ていた。ていうか顔の感じも似てるかも。タレ目とつり目の違いはあるけど。
「まぁ似てて当然といえば当然かも
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