第二十七話 白川中佐!鉄棒は逆上がり!!その八
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「シーズンははじまってみないとわからない」
「オープン戦最下位でも優勝したチームありますしね」
「そこまで二年連続最下位でも」
「近鉄がそうでしたし」
「本当にわからないですね」
「そういうことだ、むしろ巨人はだ」
作者超嫌いこのチームはというと。
「毎年百二十敗しての最下位が相応しい」
「全くですね」
「巨人は負けてナンボですよ」
「いや、巨人が負けると飯が美味い」
「巨人の負ける姿最高ですよね」
巨人には無様な負けがよく似合う、尚坂田火魯志の作品において巨人が褒められることは何があろうとない、肯定的な意見を書くことはない。ただし個々の選手で好きな選手はいる。
「巨人の敗北、いいですよね」
「今年も優勝しないで欲しいですね」
「是非最下位に」
「一億年は連続でなって欲しいですね」
巨人の一億年連続最下位、夢の様な言葉だ。
「じゃあそれを願って」
「奈良まで行ってきます」
「この前も奈良市行きましたけれど」
「また行って来ます」
とはいっても今回は神社仏閣ではない、軍事関係の施設だ。そこに行ってそうして日帝衆と勝負をするのだった。
二人はヘリコプターであるチョップリッターに乗り悠然と奈良市まで来た、そして幹部候補生学校のグラウンドに着地しようとするが。
「オ・チ・ロ!オ・チ・ロ!」
「さっさと落ちろ!」
「落とすぞ!」
「うるせえガキ共!」
「騒音おばさんの真似すんじゃねえ!」
二人はヘリを操縦しつつ眼下で二人を熱く迎える子供達に抗議した、勿論今回も中指を立てて血管を浮き上がらせたうえで。
「というか邪魔だろ!」
「着陸の邪魔すんじゃねえ!」
「ヘリは操縦が難しいんだ!」
「着陸も難しいんだよ!」
「邪魔だからどけ!」
「さもないとそのまま着陸するぞ!」
そしてヘリの下敷きにするというのだ。
「それか上から爆弾落とすぞ!」
「それで吹き飛ばしてやるぞ!」
一般市民、しかも子供に無差別攻撃を宣言した。
「俺達は本当にやるぞ!」
「邪魔ならな!」
「ああ、やれるものならやってみろ!」
「こっちには対空ミサイルがあるんだぞ!」
見れば航空自衛隊の兵器がスタンバイしている。
「御前達なんか何時でも撃墜してやる!」
「そして死ね!」
「というか本当に墜ちろ!」
「墜ちなくても負けろ!」
「くそっ、奈良のガキは本当に腹立つな」
「東大寺で戦った時も石投げてきたしな」
二人は言い返してきた子供達にまた言った。
「どんな親なんだ」
「俺達正義のヒーローに悪態つくなんてな」
「御前等の家庭崩壊させてやるぞ」
「御前等の母ちゃんと俺達がベッドで一緒にいる写真捏造してな」
そしてそれを公の場にばらまくのだ、ウェブ上にも。
「そうしてやるぞ
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