8部分:第八章
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興味深い林であった。針葉樹が生い茂り、そしてその中にはベンチが置かれている。そして灰皿も。彼女はそれを認めて先程しそこねた一服をしようとした。
ベンチに腰掛け煙草を取り出す。そして火を点けた後で大きく煙を吐き出した。
「まずは一通り見回ったけれど」
それからこう呟いた。
「とりあえず学園の地図は頭に入れたわね」
それだけでもまずは大きかった。頭の中で地図が描けるのと描けないのとでは捜査にあたって大きな違いがある。沙耶香はまずはそれを押さえたのである。
一服し終えたところで昼のチャイムが鳴った。ここで彼女は空腹に気付いた。
煙草を吸い終わったところで席を立った。そしてその足で高等部に戻る。戻ってみると絵里が彼女を待っていた。
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