空中迷宮
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なんだ?」
「おいおいおいおい・・・」
「何よこれ!?」
「地面が・・・」
「違う・・・」
「まさかこれって・・・」
揺れ動く迷宮、俺たちの足場がさっきまでとは違う角度へと変わっていく。
「迷宮自体が回転してるんだ!!」
「「「「「何ー!?」」」」」
俺たちがいる場所だけでなく、この迷宮全てが回転して足場の角度を変えているらしい。言われてみるとそんな気もするけど、それってまずいんじゃ・・・
「回転って・・・どういうことだよー!!?」
「きゃあああああ!!」
「ナツさん!!ルーシィさん!!」
迷宮が回転したことでナツさんとルーシィさんが重力へと引っ張られ落ちていってしまう。よく見ると他のギルドも何チームか下に落ちていっている。
「Z軸回転だ!!」
「みんな!!側面に移動するんだ!!」
エルザさんとグレイさんは落ちそうになるのを何とか足場だったところを掴んで耐えている。
「きゃあああああ!!」
「ウェンディ!!」
俺は運良く柱を掴んでいたため落ちずに済んだがウェンディが重力に負けて落ちていきそうになる。
ガシッ
俺はなんとかその手を掴みウェンディをキャッチする。
「大丈夫?」
「うん、ありがとう」
ひとまず俺とウェンディも大丈夫そうだ。しかし、ルーシィさんとナツさんがすでに落ちていってしまっている。
「まずいぞ!!場外に出たら失格になっちまう!!」
「「えぇ!?」」
グレイさんが落ちそうになる2人を見てそう言う。なんとかしないとだけど俺は両手が塞がってるしグレイさんは片手での造形はできない。エルザさんも今から助けにいくには無理あるし・・・
「私に任せてください!!」
そう言ったのはウェンディだった。
「何か作戦があるのか?」
「はい!!シリル!!落とさないでね?」
「もちろん!!」
俺はしっかりとウェンディの手を握る。ウェンディはそのまま口に魔力を溜めていき・・・
「天竜の・・・咆哮!!」
ブレスを放つ。
そのブレスはナツさんたちの“脇”をすり抜けて近くの足場に当たると、反射したのかナツさんたちの方へと戻っていく。
「「うわあああああ!!」」
反射されたウェンディのブレスを受けてナツさんとルーシィさんは押し戻されていく。そして2人は近くにあった階段へと掴まることができた。
「ナイスウェンディ!!」
「助かったわ!!ありがとう!!」
ナツさんとルーシィさんはこちらに手を振りながらそう言う。ちなみにさっきのブレスで俺とウェンディは体が浮かび、近くにあった踊り場に上ることができた。一石二鳥とはまさにこのことですね。
「みんな無事か!?」
「オオヨッ!!」
「うん!!」
「はい!
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