空中迷宮
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ながら進んだ方がよさそうだな」
そんな中エルザさんだけは冷静にそう言う。
「メモ?」
「スタート地点から我々がどう進んだか、どんな場所を越えたか、現在地を把握せねば容易には進めんぞ」
確かに、ただがむしゃらに進んでたってこんな迷宮の中だと迷子になってしまう可能性もあるし・・・
「グズグズしてられないもんね」
「なるほど、マッピングって奴だな」
「いいですね!!効果的だと思いますよ!!」
ルーシィさん、グレイさん、ウェンディがそう言う。だけど・・・
「メモを取ると言いましても・・・」
「どこがどこだかさっぱりわかんねぇぞ」
俺とナツさんはこの複雑な迷宮でメモをどう取ればいいのかわからずにそう言う。
「文句を言っている暇はない。とにかく今までの道をメモに記すんだ」
「それはいいんですけど・・・」
メモを取るのは俺も賛成だけど、肝心なことを忘れている気がする。
「そのメモ用紙はどこから調達するんですか?」
「「「・・・あ!!」」」
俺の意見にナツさん、グレイさん、エルザさんが大事なことを思い出す。何も考えずに出てきちゃったからメモ用紙なんて持ってないし、皆さんも同じだと思うんですけど。
「大丈夫!!私、小さいけどメモ帳を持ってるから」
「あたしも!!いつ小説のネタが思い付いてもいいように携帯してるんだ!!」
ウェンディはカバンから、ルーシィさんはポケットからそれぞれ可愛らしい模様のメモ帳を取り出す。
「さすがだ2人共!!」
「よくそんなもの持ってたな」
「よくわかんねぇけどやるじゃねぇか!!」
「ナイスウェンディ!!ルーシィさん!!」
2人のファインプレーを称える俺たち。ウェンディまでメモ帳持ってるなんてビックリだな。女子力高い人ってみんな持ってるのかな?エルザさんは絶対持ってないのはわかってたけど。
「よし!!ではさっそく・・・」
「洗い出してみるか!!」
俺たちは2人からメモ用紙をもらい、さっきまでの道のりを書いていくことにした。
「ドムス・フラウはあっちです!!」
俺は目を使って今一度ドムス・フラウの場所を確認する。
「この迷宮メモ取りにくい・・・」
「どこも特徴があるようでないからな」
「ファイトです!!ルーシィさん!!」
ルーシィさんがメモを取りながら愚痴を溢す。ちなみに今はルーシィさんしかメモを取っていない。理由はナツさんとグレイさんが「地図の書き方わからねぇ」ということでまず脱落、次にウェンディが「ペンのインクがなくなってしまいました」ということで書けなくなり、俺とエルザさんが書いたら「読めねぇ」と皆さんに言わ
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