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詩集「棘」
雲よ散れ 雨よ去れ

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一体 何のために我慢してるの?
幸せになれないと解ってるのに…

心に刺さった棘は抜けず
いつまでも痛みに囚われ
想いは深く…病んでゆく…

生きるために生き…
死ぬために流され…
まるで傀儡の様な人生…

雲よ散れ 雨よ去れ
もうこれ以上翳らすな
恋しい君よ 傍にいて
僕と一緒に生きてほしい…


なぜこんなにも耐えねばならないの?
愛した人はいないと知ってるのに…

言葉は届かず夜風へと
そっと流され闇へと消えた
それでも想い…熱くなり…

傷つくために恋し
別れるために愛し
世界はこんなにも不条理で…

雲よ散れ 雨よ去れ
もう絶望をもたらすな
愛しい君よ 手を伸ばし
僕の手を取り笑ってほしい…

雨晒しのような僕の心
傘を差してくれる者もなく…

雲よ散れ 雨よ去れ
もうこれ以上翳らすな
恋しい君よ 傍にいて
僕と一緒に生きてほしい…




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