第1章 光をもとめて
第6話 リーザスの少女達とコロシアム開催
[20/21]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
を宣言するおたま男。
会場のボルテージは好調だから、容貌がどうであれ、盛り上がる盛り上がる。
「さて……やるか」
続いてスモークと共に出てきたのはユーリ。
腰に携える一本の刀と、薄手のメイルにヘルムの代わりにメイルから出ているフードを被っている。どうやら、メイルの下にローブを着込んでいるようだ。
素顔は観客からは間違いなく見えない。
でも、そんなのは関係なく、ただただ戦えコールがドンドン湧き上がっていく。
「はい〜〜! 行きますよ〜〜! レディ〜〜ふぁいとっ!!」
のどかな声が響き渡ったと同時に、始まった。
「行くぞ! ハニ〜〜〜!!!」
おたま男が身体に【力】を集約させる。
人間の顔面にある穴。目、鼻、口、耳。その全てから不吉な影が生まれていく。
「……まさか。それは」
少なからず、ユーリは驚きを隠せない。
あの男が使おうとしている技を見てだ。
それが、自分に間違いが無ければアレは人間には体得する事は不可能な筈のものだからだ。
「ふら〜〜〜〜っしゅっ!!!」
“みょいんっ!!!”
その攻撃は、想像通りの≪ハニーフラッシュ≫であった。
それはハニー族が顔の穴から放つ不思議な衝撃波。純粋物理属性であり、魔法ではない。射程距離も長く、何より厄介なのがどんな防具でも防げず、どれだけ回避性に優れた者でも避けることが出来ない攻撃だと言う事。
「(驚いたが……、まぁ問題無いか)」
驚きを見せたのはほんの一瞬であり、ユーリは直ぐに反撃の態勢をとった。
確かに防御・回避が不可。であるが、所詮はハニー族の攻撃。割れれば直ぐに死んでしまう一族だから、せめて一矢報いろうと出来た力だろうと解釈している者だっていたから一部例外はいるが、それは置いておくとしよう。
ユーリはそのままその衝撃を受けた。
「くっくっく! どうだ! ハニワ神から授かった力は!!」
「どうもこうも、所詮はハニーフラッシュだろ?」
「んなっ!!」
衝撃を受けてもそのまま勢いを殺さずにすれ違い様に刀を引き抜き一閃。観客からはただ、通りすぎたようにしか見えなかっただろう。
「………」
ユーリは、抜刀した刀をゆっくりと鞘に納めた。
『棄権するのか?』とも取れる行動に場は一瞬騒然となっていたが、次の瞬間に。
「が、がはっ!! な、なぜ、なぜだ……ハニワ神は、私を……見捨てたの……か……」
おたま男が糸の切れた人形の様に崩れ落ちた。
結構隙だらけ+人体の急所の1つに一閃を喰らって尚、あのヤラレ台詞を言えたのは凄まじいものを感じる。
「(峰だけど……結構強めに入っちゃった。大丈夫か?)」
ユーリは、この闘技場の歓声もあり、余計な
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ