暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
1054話
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にあやかと円の方が俺の言いたい事に気が付いたのだろう。納得した表情を浮かべて頷く。

「ちょっと、2人共……何よ、何を言いたいの?」

 そんな2人の様子に、神楽坂は思わずといった様子で言葉を紡ぐ。
 それに返ってきたのは、哀れみに近い視線。
 お互いに押しつけあっていたあやかと円だったが、やがて親友という線で押し切られたのだろう。あやかが渋々と口を開く。

「簡単に言えば……アスナさんの場合、身体は大人でも中身……精神的にまだ子供なんですわ」
「……なっ!?」

 ああ、なるほど。確かにそう言われてみればそんな気がするな。
 神楽坂は確かに見た目は美人でいい女だ。それは断言してもいい。
 だがその内側。精神的な部分がまだ大人になりきれていないんだろう。
 いやまぁ、何だかんだでまだ19歳なのを考えれば、それ程おかしな事ではないんだろうが。
 ただ、元3-A組の場合は精神的な成長が早い人物が揃っていたからこそ、違和感があるんだろう。

「ま、まぁ、ほら。それは精神的に若いって事でもあるんだし……アスナもあまり気にしなくてもいいって」
「精神的に若いのと、精神的に子供なのは全然違うわよ!」
「……けど、別にアスナに誰か意中の相手がいる訳でもないんでしょ? なら、もしかしたら次にアスナが好きになる相手が、そういう人かもしれないじゃない」

 そんな円の言葉を聞いて、少し考える神楽坂。

「それならそれでいいの? でも精神的に子供な相手を好むって事は、ロリコンって事じゃないの?」
「さて、その辺はどうだろうな。肉体的には神楽坂の場合十分に大人だろ」
「確かにそうね。下着とかもそれなりに……って、ちょっと、アクセル! サラッと女同士の話題に入ってこないでよ!」

 俺の言葉に目と眉を吊り上げて叫ぶ神楽坂。

「いや、そもそも俺は最初からここにいたんだけど」
「それでも、デリカシーってものがあれば分かるでしょ!」

 ギャーギャーと喚く神楽坂。
 ……そういうところが子供っぽいって言われる由縁なんだと思うが……
 ともかく、何だかんだと騒がしい夜を過ごすのだった。
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