マブラヴ
1054話
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畑先生にはもうフラれたんだから、新しく好きな人を作ってもいいと思うんだけど。アスナくらい美人なら、それこそよりどりみどりでしょ?」
「……え? そ、そう? 本当にそう思う?」
「うんうん、いけるって。ねえ、アクセル君。アスナって十分美人だよね?」
円の視線が俺へと向けられるが……
「そこで俺に振るのか」
「え? だってやっぱりここは男の人の意見が重要でしょ? ほら、どう? アクセル君から見てアスナって美人だと思うわよね?」
「あー……そうだな」
チラリと神楽坂の方へと視線を向けると、そこには薄らと頬を赤く染めながらも、どこか期待している表情を浮かべている神楽坂の姿。
俺が神楽坂の趣味ではないとしても、それでもやっぱり男から褒められるのは嬉しいんだろう。
そうして向けられてるのは、そんな神楽坂だけの視線ではない。円からも答えを促すような視線が送られてくる。
これは、もしかして俺達の夜の生活から話を逸らすためにも協力しろって事か?
なら、最初からああいう話をしなければいいものを……
そう思いつつ、確かにあの状況は何だかんだと俺にとっても嬉しくない状況ではあったので、そっちに乗らせてもらう。
「そうだな、神楽坂がいい女かどうかって点で言えば間違いなくいい女だろ。それに関しては、超包子にバイトの神楽坂目当ての客が来ているのでも明らかだ」
実際、俺もチャイナドレス姿の神楽坂は、色々と目を奪われる事は多い。
太股の付け根まで入っているスリットからチラリと覗く白く健康的な太股は、男なら間違いなく目を奪われる。
まぁ、その辺を口に出せばどこ見てるのよ、と言わんばかりに怒り出すのは間違いないから言わないが。
神楽坂も俺の言葉に一瞬嬉しそうな表情を浮かべるも、次の瞬間には不本意だと唇を尖らせる。
「ただ……」
そう続ける俺の言葉に、再び神楽坂の視線が俺の方へと向けられた。
あやかと円も、若干不機嫌になりつつも俺に視線を向けている。
……おい、何でお前達が不機嫌になる。
あやかはともかく、円の場合はお前が神楽坂に対して魅力的かどうかを言えって言ったんだろうが。
ともあれ、言うべき事は全て言うべきだろう。
「その、何だ。神楽坂が魅力的なのは事実だが、本人が女としての仕草に若干難があるというか……」
「え? ちょっと、それどういう事? もしかして私が女として何か問題があるっていうの?」
その一言は、神楽坂にしても聞き逃せない言葉だった為か、俺の方へと鋭い視線を向けてそう告げる。
「いや、そこまでは言わないが……そうだな、例えば自分の格好とかに無頓着な部分があると言えば分かりやすいか?」
「ええ。まぁ、確かに」
「あー……なるほど」
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