マブラヴ
1054話
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なる事も出来なかったんだし」
そう告げてくる円の表情は確かに満足そうな笑みを浮かべており、何の後悔もしているようには見えない。
「ふふっ、確かに円さんがいない今の生活というのは、私にも想像出来ませんわね。今ではあれだけの人数がいなければ落ち着きませんもの」
「ちょっ、ちょっとあやか。あんたいきなり何を言って!? アスナの前で夜の事を言う必要なんてないでしょ!?」
「はい? 私は食事の時に全員で……」
そこまで言ったあやかは、円が何を言っているのかが分かったのだろう。頬を赤く染めながら口を開く。
「円さん、貴方一体何を考えてるんですか!?」
「え? ちょっ、皆一緒って……もしかして酒池肉林のドロドロな熱い夜を過ごしてたりするの? うわっ、ちょっ、アクセルあんたこっちに来ないでよ。私はいたってノーマルで、複数プレイなんてごめんなんだから」
「アスナさん! ふ、ふ、ふ……複数プレイとか、そういういかがわしい事を言わないで下さる!?」
「何言ってるのよ! いいんちょや釘宮が実際にやってる事でしょ!? 何よ複数プレイって……てっきり1日1人を相手にしているのかと思ってたのに……あのいいんちょが……あら? でもいいんちょの事を考えると、そんなに不思議じゃないかしら? 何というか、色々な意味でハードな生活を送ってるわね」
「ちょっとアスナ。言っておくけどそこまでハードなんかじゃ……ハードなんかじゃ……ああ、ごめん。これ以上ない程に思い切りハードだわ。それこそ、ダイエットとかの必要もないくらい」
「円さん! 何だってそういう事を言いますの!」
「へ、へぇ……ダイエットの必要もないくらいに激しいんだ……さすがアクセルね。いいんちょも、すっかり爛れた生活に慣れちゃって。高校時代のあんた達のファンが見たら、血涙流して悔しがるでしょうね」
「た、爛れたって……愛に満ちた生活と言って下さるかしら! そもそも、アクセル君以外の有象無象にそんな風に思われていても、困るだけですわよ」
そんな風に言い争っている光景を眺めつつ、空間倉庫に入っていたアイスを口へと運ぶ。
色々と言いたい事はあったりするが、今あそこに口を出せば俺もあの混乱に巻き込まれるのは間違いない。
ここは一旦距離を取るのが正しい戦略だろう。
にしても、あやかや円が高校時代に人気があったってのは前々から話に聞いていたし、何度か麻帆良でデートした時にも向けられる視線から理解していたが……こうして神楽坂のようにその時を知っていた人物から直接聞けば、つくづく実感する。
嬉しいか嬉しくないかで言えば……正直微妙なところだ。
何しろ、俺の知らないあやかや円達を知っている奴が大勢いるって事だし。
「アスナも、そんなに私達の事が羨ましいんなら恋人作ればいいのに。高
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