元聖十三人衆の一角
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が良さそうだし」
「12時に何かあるの?」
ルールブックの説明があった時にその場にいなかったリサーナは事情を知らないためそう質問する。
「よくわからねぇけど『12時にここにいろ』ってルールが・・・」
グレイが言い切る前に、部屋の外からドタドタと足音が聞こえてくる。
「ん?」
「帰ってきたのか」
グレイとエルザがシリルたちがようやく帰ってきたのだと扉の方を見る。次第に近づいてくる足音、そしてその音が扉の前まで来たのと同時に、扉が勢いよく開かれた。
「遅いぞ!!シリ・・・」
エルザは来るのが遅かったシリルとウェンディを叱ろうとした。しかし、2人がそれぞれ抱えているものを見て固まってしまう。
「おい・・・どうしたんだ?」
シリルの手には苦しそうにしているセシリー、ウェンディの手には同様の姿のシャルルが抱えられていた。
「シャルルが・・・セシリーが・・・」
「どうしましょう!!エルザさん!!」
2人は大切な友の苦しむ姿にあわてふためいていた。
「落ち着け!!2人共」
「何があったのか説明できる?」
エルザとルーシィが慌てる2人を落ち着かせる。2人は数回深呼吸した後、ことの次第を話始める。
「実はですね・・・」
シリルside
「美味しかったね、シリル」
「うん!!初めて食べる物だったから不安だったけど、すごく美味しかったよ」
俺とウェンディ、シャルルとセシリーは夕飯を済ませてお店から出る。
「次どこにいこっか?」
「う〜ん・・・」
ウェンディに次にいく場所を聞かれて頭を悩ませる俺。他に見てないところといえば・・・
「ねぇねぇシリル!!」
「ん?」
セシリーが俺のズボンの裾を引っ張りながら何かを指さしている。
「あそこにいってみたいよ〜」
セシリーが指を指しているのは華灯宮メルクリアス。
「あ!!私も行ってみたいかも!!」
「まぁ、いいんじゃない?」
ウェンディとシャルルもメルクリアスに行くのに賛成のようだ。せっかくだし7年前とどこか変わったかも気になるし、行ってみようかな。
「うん!行ってみよ!!」
俺たちはそんなわけで華灯宮メルクリアスへと向かって足を進める。だけど、俺たちのことを後ろからずっと狙っていた奴がいるなんて夢にも思わなかった。
「シリル!!見てみて!!」
「オオッ!!」
ウェンディと俺は目的のメルクリアスの前まで来たのだが、その大きさに目を奪われる。
「すごい・・・」
「
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