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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第127話 ゲームでも遊びでもない
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する場合は、使用時に瞳の色が変わる。
『そのスキルを使っている』と判る様に変わる。
だから、瞳の輝きが変わるのは別段驚く事ではないが、この男の瞳は真紅の輝きを放っているのだ。この様なエフェクトはこれまで見た事が無い。……この男は本当に何者なのだろうか、と改めて想うと共に、リタは何処か圧倒されてしまっていたのだ。
「……システム・コンソールだ。これは、この世界の根幹と繋がっている」
「……へ?
制御卓
(
コンソール
)
? このALOの?」
「ああ。……間違いない」
ドラゴは視線を周囲に向けた。
この立方体から、まるで木の根の様に大地にデジタル・コード。その小さな立方体に、無数の数列の波が押し寄せる様に集まり、そして 再び大地へと還っていく。……視れば一目瞭然だった。
「そんな馬鹿な話ある? コンソールって言えば、GM。管理者がこのゲームのバランスを整える為に使う為の物でしょ?そんなもんって、普通 プレイヤーの往来する様な場所に設置なんかしないでしょ? まぁ、PASSとか設定してたら、安易にアクセスなんか出来ないと思うけど」
「……そう、普通はこんな場所に有る筈の無いものだ。この世界を作った者がこんな場所に設置する訳ない。……だけど、あの声が……」
「え? 声??」
「いや……、悪い、リタ。少々時間がかかるが良いか? と言うか、悪かったら一度帰っていて貰いたい。……今はコンソールに集中したい」
ドラゴは、コンソールに触れ、ホロウ・キーボードを呼び出した。そして、両手の指で素早くキーボードを叩く。
「え、ええ? なんなの? 一体!?」
リタは状況について行けず、面食らってしまっていた。……そんな状況に黙っている筈もなく。
「あーもうっ! 説明してくれるまで、あたしはここから動かないからね!! ってか、GM権限もないのに、アクセスなんか出来るのっ!? まさかとは思うけど、不正をするつもりじゃないでしょうね!? 一体何するつもりなのっ?」
リタはそう言いながら、ドラゴの隣に立った。ドラゴは答える。
「……上手く説明出来ない。ただ、これだけは言っておくよ。……この世界のバランスを崩そうとしたり、このゲームでの不正の類は、絶対にしない。……ただ、ここにあるかもしれない」
「……一体何が?」
「オレの……記憶の手掛かりが……」
「記憶?」
ドラゴは、キーを叩きながら、リタにこれまでの事を説明した。
自分には、空白時間があると言う事。
……時折、まるで走馬灯の様に声や映像が頭の中にながれてくると言う事。そして見つけた物の事を……。
「ナーヴギア……」
「……ああ。オレが今使ってるのはアミュスフィアだ。だけど、メモリだけは違う。ナーヴギアにつけられていた
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