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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第127話 ゲームでも遊びでもない
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能オブジェクトに位置するものだから、単純に視覚的効果だと思われるが……、あれなら、破壊しても不思議じゃない、と思ってしまっても無理はないだろう。
「……無茶苦茶ね。あんた」
「……あんた、とは何だ。それを言うなら この魔法が、だろうに」
呆れた様にそう言うリタに、苦言を言うドラゴ。
この魔法がおかしいのは認めているが、括られたくないのだ。だけど、リタは首を振りながら。
「あの異常な詠唱文の数を見たら、……それに、その異常な詠唱を全く間違えずに終えれるんだから十分異常よ」
「ん、暗記系は大得意だからな。……デジタルコードの数に比べたら、魔法の詠唱文の数は、温すぎる」
「そ、そりゃそーかもだけどね。……はぁ、あたしも結構得意分野だと思うけど、あれを即座に対応するのは無理だわ。……なんかショックだわ。でも、絶対に自分のものに……それには時間がかかりそうだけど、一先ずは……ぶつぶつぶつ」
「……はぁ。また始まった」
……なんだか長くなってしまいそうだ。やれやれ、と首を振りながら、歩きだした。
「ぶつぶつぶつ……あ、ちょっと!待ちなさいよっ!」
……置いていかれそうになっているのに気づいたリタは、足早にドラゴの方に追いかけた。
「って、わっ!!」
追いかけた時だ。再び、足元注意。リタの傍にモンスターが現れ、飛びかかってきたのだ。
そして……。
「やれやれ……、目が離せないな。どうやら、しっかりしてる様で、そうでもないらしい」
ドラゴは、素早くリタとの距離を詰めると、素早く彼女を抱え上げた。そのリタがいた場所に、獰猛な爪がめり込む。あのままだったら、リタは攻撃を受けただろう。
……お姫様抱っこの要領でドラゴはリタを救ったのだ。
「わ、わわっ!!」
「こら、暴れるな。……ちゃんとある程度距離取ったら、下ろすから」
「っ!!(ち、近いっ///)」
思いっきり、自分の顔の傍にドラゴの顔がある。その距離に思わず暴れてしまったのだ。……こんな事、初めてだったから。それは、恥ずかしくて、くすぐったい。そんな初めての経験。
でも、間違いないのは、相手がこの男、ドラゴじゃなくレコンとかだったら有無言わず、ぶっ飛ばしていた、と言う事実だけだった。
そして、翅を休めつつ、滞空制限時間が回復したら飛ぶのを繰り返す事十数分。目的地に到着した。その場所は、丁度森の切れ目。マップ上の通り、すぐ先には険しい谷、竜の谷があり、一面が砂漠の様な色。
「ふぅ……。取り合えずこの辺りだな」
「みたいね。この辺りはサラマンダー領の傍だし、あまり来ないから、あんまし知らないけど、何かあるのかしら?」
リタは、辺りを見渡す。見た所、
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