暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第127話 ゲームでも遊びでもない
[2/8]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
慮すれば2乗、3乗したとしても不思議じゃない。
その中で、正確に詠唱文を選んでいるのだ。
一言一句、間違える事なく、選び組み合わせていく。
その膨大な数、恐らく何百、何千通りもの詠唱文ができる事だろう。それを全て覚えている……、と言うのだろうか?
「……あんたは、一体っ」
リタは、そう思わずにはいられなかった。平然と詠唱を続けているのだから。
「リタっ!!」
「っ!!」
無数に存在する俊敏で獰猛な獣がいるのに、リタは立ち尽くしている様だった。その隙をつかれ、攻撃されようとしたのだが……。
「ふんっ!!」
素早くドラゴは接近し、剣で撃退する。一撃で、その狼の身体は2つに分かれ、炎となって消滅した。
「今は戦闘中だ、油断するな」
「わ、わかってる! もう、油断しない!」
リタは、気を取り直し、鞭を振るった。リーチも長く、しなる攻撃は通常攻撃でも範囲攻撃となる。
二匹纏めて、叩きつける事ができ、吹き飛ばす事が出来ていた。油断しないと言った言葉に嘘偽りは無いようだ。それ以降は、攻撃も防御も文句なしだったから。
「……よし、リタ! そこを離れろ!」
準備が出来た様で、ドラゴはリタに叫んだ。
本来、通常戦闘で、魔法による攻撃はそこまで広範囲で放つものではない。何故なら、近接戦闘をしている仲間達に当たれば、ダメージこそは通らないが、偶発ヒットとして、認識され障害物扱いとなる。即ち、偶発ヒットしてしまった、プレイヤーの行動の全てがキャンセルされてしまうのだ。
アイテムの使用や移動、そして通常の攻撃。それらが、全てキャンセル……途中から強制的に無かった事にされる。
その上、遅延も起きてしまう為、はっきり言って、広範囲の攻撃魔法はパーティプレイでは、デメリットの方がでかい場合が多い。大規模なBOSS戦をする際は別だとしても。
だが、今回の場合は 2人のみ、という事もあり、そして 相方が見たいと言ったから、と言う理由がある為だった。
「……言われなくても離れる、と言うより逃げるわ……。あんなの見たら……」
リタは、苦笑いをしつつその場から素早く跳躍し、離れた。すぐ傍にまで……迫ってきているから。
隕石の様な、人間大程の塊が迫ってきてるから。
流れ星の様に輝き、瞬いてる星であれば、幻想的で良い……と思うが、あれは違う。……現実世界の天災を目の当たりにした気分になってしまうのだ。すぐ頭上に隕石が現れるなど……。
狼達も、気づいた様だが時は既に遅く……。
“ずどぉぉぉぉぉんっ!!!!”
一発の隕石が、降り注いだ。
それは、着弾点に爆風と火柱を発生させ、衝撃波を生み、地表にクレーターを作った。基本的に、大地も破壊不
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ