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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第126話 シルフの大魔法使い
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れる。
「……熱心なのは言いが、足元注意だ」
「ん? ひゃっ!!」
ドラゴがそう注意を言った瞬間。リタの足元付近が盛りあがる。
そこにいたのは、頭を出した
土竜
(
モグラ
)
。 そんな可愛げのあるものではなく、言うならば醜悪。長い舌で、舌なめずりをしており、その目は先ほどのワイバーン同様に1つ。針の様な毛が全身に入っており、触ると刺さるだろう。……そもそも触りたくない。
リタは、突然の足元からの攻撃に、ダメージこそは無かったが、思わず倒れてしまった。
「……ふっ!」
ドラゴの剣閃が、土竜の身体を捉えかけたが……。
あの土竜は、ドラゴの剣閃が届く前に素早く潜り、攻撃を回避した。
「ちっ……、思ったよりすばしっこいな。……大丈夫か?」
「………」
リタは、尻餅をついて、放心しかけているようだ。研究熱心なのは結構だが、圏外と圏内の区切りはしっかりとしてもらいたいものだ。ドラゴは、傍にまで近づいて引っ張り上げた。
「大丈夫か? ……ここでへたりこんでると危険だぞ」
「あ……ぅ、わ、悪かったわね。ちょっと驚いただけよっ」
リタは、ドラゴの手を離した。そして。
「あ、ありがと……」
そっぽ向いて礼を言っていた。ドラゴは、とりあえず剣を構えて。
「……礼は後でいい。とりあえずコイツらを片付けてからだ」
そう言うと、再び剣を構えた。
ぼこぼこぼこ……、と周囲の大地が鳴る。
周囲を見渡すと、あの土竜が通ったであろう、道筋が無数に出来ていた。盛り上がっている地面。それをたった一匹で作るのは有り得ない。即ち……。
「POPしたか……」
地面の下にいるからか、正確な数は判らないが、複数いるのは間違いなさそうだ。
「地面の下……。アンタっ! 10秒だけ時間を頂戴!」
「ん? ……ああ、判った。……ふんっ!!」
ドラゴは、リタの言葉に頷くと……跳躍し、地面に剣を突き刺した。この世界では、ソードスキルは存在しない。それは、まるであの世界の《ヴォーパル・ストライク》
突き刺した刃が衝撃を生み、辺りの土竜達にスタンの効果を与えた。
「ぎっ!?」
そして、増悪値もドラゴに向けられた様で、タゲを取り続ける事も成功。無数の相手だが、この辺りの敵はまるで問題が無い。……が、幾ら強大な力も当てられなければ意味は無い。
「……いいわ!」
そんな時だ。時間にして丁度10秒後。リタが声を上げた。
「相手は大地の下。……囁かな大地のざわめきは敵を滅する」
リタがそう言ったその直後。
土竜
(
モグラ
)
達の周辺の地面が光った。
「……オレの方にも来てないか? これ……」
そう、その範囲は思いの外、広く……丁度、ドラ
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