暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第126話 シルフの大魔法使い
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〜……成程ね。まぁ、そんな所か……」

 何やら考え込む仕草を見せた。そして。

「あのでっかい光の魔法は? 何て言うの」
「所謂、小惑星衝突(コメット)じゃないか? 正式名称じゃない様だが。詠唱文が長くて、時間もかかる。 まぁ それを補う程の威力を秘めてる様だ。見ての通り」
「コメットコメット……。んー、種特有の魔法なら、私が習得するのは難しいか……、でも 呪文単語の一つ一つを解析していけば、なんとかなるかも……?でも、そのためには研究をもっと続けないとだし……ぶつぶつぶつ」

 何やら、ぶつぶつとつぶやいている少女。とりあえず、終わっただろうと思ったドラゴは。

「もう、いいか? オレは行く所、あるから」

 そう言って別れようとしたが……、手をガシっと掴まれた。
 筋力値(STR)的には、恐らく負けないと思われる筈だが……、振り解けない。

「……なんだ?」
「少しだけでいいから、アンタについて言っていい? ……あたし、アンタの魔法に無茶苦茶興味があるの」
「………嫌だ、って言ったら離してくれるのか?」
「嫌って言われても、勝手に後ろからついて行く。どうしても、アンタの魔法習得したい」
「……はぁ」

 これは何を言っても無駄だと思える。
 その目が物語っているのだ。今までのゲーム、MMOの中でもここまで押しが強いプレイヤーはあまり見ない部類だろう。……目も座っている様だ。

「……勝手にしろ。オレはもう行くぞ」
「あーまって。一応、自己紹介しとくわ。あたしはリタ。とりあえず少しの間ヨロシク」
「……ドラゴだ」

 ひょんな事から、魔法熱心なシルフ魔法使い、リタと行動を共にする事になった。

「それで、今から何処行くの? ま、あたしとしては、魔法がみたいから、敵と戦える場所に向かいたいわね。ここよりはダンジョンの方が都合が良いけど?」
「……まぁ、この光点の場所に行く予定だが?」
「ん? 光点?」

 リタは、ドラゴが可視化したウインドウを覗き込んだ。そして、暫く見た後。

「ふーん……、丁度あの谷と この森の境目ね。あたしは行った事、無いけど。……何でアンタのマップにそんな印があるのかしら?」
「……さぁな。この種族もイレギュラーだし、このマップにも色々と有るんだろう。……別に何も無いならそれでもいい」

 ドラゴはそう言うと、歩きだした。それについて行くリタ。

「まっ、何かあるのなら、それはそれで興味深い対象になるかもしれないわね……ぶつぶつぶつ」

 歩きながらも、リタはそう言っていた。ゲーム内だというのに、……まるで根っからの研究者の様だ。
 ある分野を追求する、それ以外には興味が無い。ときっぱりしている様だ。そして、自分の中に一本の強い芯があるとも取
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