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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第126話 シルフの大魔法使い
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えてきた。
「ルグルー回廊……か。いや、光点の位置はやや東より……竜の谷と古森の中間ポイント……ん?」
丁度その時だった。
風切り音が聞こえてきたと思えば、空に声が響き渡る。
「よーやく見つけたぁぁ!! 待ちなさい! そこのアンタっ!!」
「……何だ?」
空を見上げると、そこにいたのはシルフ。……いるのは別に不思議じゃない。何度か別プレイヤー、サラマンダーにも出会っているからだ。容姿のせいか、攻撃をいきなりされる事はなかったが、最終的に血の気の多い種族の様で戦闘にはなったが……、軽く屠った。今度はシルフか?とドラゴは思っていたんだけど。
「ふぅ……」
ふわりと着地すると、ゆっくりとした足取りでこちらへと歩いてくる。
「……なんだ? オレに何か様なのか?」
後一歩の距離、至近距離まで近づいた所で歩を止めた。この距離で攻撃されても問題ない。それは、過信ではなく絶対の自信があったんだ。
「いや! 街でアンタの事見て、気になったのよ。一体何者なの? ……この私でも知らない魔法を使っちゃって! さっきの、まるで所謂 極大魔法みたいなの、使ったのもアンタでしょ? それ、目印に来たら案の定だったんだもの!」
客観的に見ても かなり興奮しているようだ。ドラゴにそう聞いていた。確かに、あの魔法に関してはチートも言い所だ。そして、このゲームは魔法が売りな所もあるから、気になるプレイヤーがいても不思議じゃないだろう。
「あ、ああ……話すと長くなるんだが」
「良いわ。久しくなかった探究心だもの。教えてくれるなら、何時間でも何日でも!」
「……そこまでは掛からない」
目を輝かせている少女を見て、思わずのけぞってしまうドラゴ。余程魔法が好きなのだろうか?と思った様だ。
そして、一つずつ説明をしていった。リーファと言うプレイヤーと接触したという事。街にいたのは、彼女がお礼に、と言った事を。
「ふーん……そう言えば、街中で色々と話題だったわね。リーファもリーファで、なんか変なのと一緒にいたし」
「変なのって……キリトの事か?」
「ん? あ〜、そんな名前だったわね。確か」
「覚えてやれよ……。それに変なのって」
「十分変でしょ? シルフ領にスプリガンがいる時点で。ま、アンタも十分変なんだけど」
はっきりと物をいう彼女だが……、不思議と悪意と言う感じはしなかった。
「そうか。それは否定しない。……話せるのはこれくらいだ」
そう言って、立ち去ろうとしたのだが。
「ちょっと待った。まだ肝心の魔法、聞けてないわよ」
「ん? 魔法と言ってもな……さっき言った様に、何故この種族に選ばれたのかがよく判らない。このフェンリルと言う種族特有の魔法だと思うぞ」
「ん
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