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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第126話 シルフの大魔法使い
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ーティを組み時間を稼いだとしたら、間違いなく最強の火力を持った魔法兵器の完成だ。
「……無双キャラをしたい訳じゃないんだけど……。あくまで自分の力で強くって言うのが信条だし……、今は仕方ないな」
甘んじて使わせてもらおうと思うドラゴ。何でこの力が自分に備わったのかは判らないが。あのメモリでゲームをしたから、と言うのが切欠だと思うが……。
その時だ。
『……思い出し給え』
「っ!」
突然、声が聞こえてきた。
「……誰だ」
『この世界に、君が求める物は必ずある。……思い出し給え。……■■■■君』
「……会話が成立している。これは……」
嘗ての記憶のものじゃない。今、この世界での出来事だ。
「お前は誰だ……? GMか?」
『……的を得ているがな。違うとだけ、言っておこう』
「なら誰だ。オレに何の様だ……?」
『……ふふ、かつて、君を後ろから攻撃した者だよ』
「……何?」
言っている意味がいまいち判らなかった。
後ろから攻撃を? 別の世界、ゲームでの話だろうか? だが、その時のHNは今とは違う。そして、VRMMOもこれが初めてであり、容姿から判る筈もないのだが。
『……今は無理の様だが、いずれは思い出すだろう。これは私からのプレゼントだ。真剣勝負だった、とはいえ、そして、あの状況とはいえ、後ろから刺すと言うのは私にとっても悪手だと今でも思っているよ。……君とは純粋なゲームで競いたかったのは事実だ』
そう言うと、ウインドウが光出した。すると、マップ上に赤い光点が示された。
「何……? お前は、オレの事を……? 何故だ。何故知っている? それに知ってるなら教えてくれ!」
頭の中に響く声に向かって声を荒らげた。だが、それ以上の声は聞こえてこなかった。
「……一体何だ。今のは……くっ……」
歯ぎしりをするドラゴ。知っているかもしれない。あの存在が一体何なのかは判らないが、自分が知りたい事が……。
歯ぎしりをしていた時に、また、声が響いた。
『……ふ、君は自力で思い出す、と思うんだがな? そう言う男、だろう』
「っ……!」
それを言われれば、間違いないだろう。何事もそう。ゲームにしたって、攻略サイトを利用する事は無い。全て自力で解くし、調査する。
判った事を発信する事はあっても、その逆は無い。これまでも、そしてこれからも……。
だが……。
「時と場合による、んだがな……。これ以上聴いても答えてくれなさそうだ」
ドラゴがそう呟くと、その声はどうやら、笑った様だ。それを最後に本当に声は聞こえなくなった。
そして、更にその後、マップ上の赤い光点を目指して北東方面へと向かっていく。すると、洞窟が見
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