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ストライク・ザ・ブラッド〜原初の生命体たる吸血王〜
聖者の右腕
#1
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「さて、そこの
中学生
(
ガキ
)
。矛を収めろ。魔族――特に吸血鬼に対して
七式突撃降魔機槍
(
それ
)
を使うのはいくらなんでも
過剰応対
(
やり過ぎ
)
だ。どちらが悪い等関係なく、
魔族特区
(
こんなところ
)
で
対魔族戦闘用破魔の槍
(
そんなもの
)
振り回して
登録魔族
(
バケモノ
)
≠殺してみろ。
登録魔族
(
フリークス
)
≠フほぼ全てが貴様を殺しに掛かるぞ」
「うっ……す、すみません」
槍を持っている少女は申し訳なさそうに頭を下げた。
「わかればよろしい。次からは時と場所と場合と相手と得物を考えて武器を振るうのだな。それと、そこのバカ者。出てこい」
「馬鹿とはひでぇな」
フランの声と共に、近くで隠れていたいた古城が揉め事のあった中心部に向かって歩いてきた。槍を持っている少女は、出てきた古城を見て顔を強張らせてた。
フランは古城の顔を見て顔を強張らせているのか疑問だったが、
七式突撃降魔機槍
(
シュネーヴァルツァー
)
≠ネんてモノを振り回してるのなら獅子王機関の連中が、第四真祖になった古城の存在に気付いたのだと思い当たり、納得した。
「私はこの子らを連れて行く。そっちの
小娘
(
ガキ
)
は任せるぞ」
「任されたくないが、分かった」
古城の返事を聞き、槍を振り回していた少女の対応を古城に任せ、フランは壁に埋まった奴を引き摺り出そうと埋まっている獣人に近付いた。
「…………」
と、近づいてみて壁に埋まった男の顔を見ると、『我が生涯一片の悔いなし』的な感じの表情をして気を失っていた。
「……この子は痛みが快楽に変わる口か?」
「あ、ハイ。こいつ、見た通り獣人なんですけど、獣人故のタフさを生かして結構、と言うか可也ハードなのが好きなんです。吸血鬼の俺から見てもドン引きな位ハードなのを求めてるんです。もう求めてるモノは傍から見ればハード通り越してルナティック何です。怒首領蜂大往生のクリア難度並にハードでルナティックな死ぬがよいな、何で死なないの? って位にはハード過ぎるモノを求めてるんです」
「……そうか」
着いて行ったガジュマルがそう説明した。それを聞いたフランは何とも言えない表情をし、獣人の襟を掴んで引っ張り出して背に担ぎ、古城の下に戻る。
「いやらしい」
古城の下に戻ると、槍を振り回していた少女が古城を冷めた目で一瞥し、背を向けて走り去って行った。
「……貴様は貴様で一体何をした」
「い、いやぁ、その」
フランが呆れ顔で古城に問い掛けると、ばつ悪そうな表情をする古城。しかし、古城の性格を考え、さしずめデリカシーの無いことでも言ったな。と、思い至ったフランは考えを口にする事無く飲み込んだ。
「まあいい。私は|ガジュマ
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