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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第125話 目的は世界樹
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それは、ドラゴが暫く考え込んでいた時だ。
「って、ちょっと! 聞いてるっ!?」
「っ!?」
耳元で、大きな声が聞こえてきた。
それは、先ほどの様なものではなく、はっきりとした声。
「大丈夫なの? そろそろ行くけど?」
「……どうしたんだ?」
声の主は、リーファ、そして その後のは キリトだった。
キリトとのやり取りを終え、翅を広げて…… 『さぁ いざ、行かん!』としていた時、ドラゴの反応が遅れたから、そう聞いたのだ。飛んでいて、ちょっと離れていたから、聞こえていないのか?と思い、傍にまで寄ってきた様だ。
「……あ、ああ。大丈夫だ。すまない」
ドラゴは、ゆっくりと頷くと、背中の翅を広げ……ゆっくりと浮上させる。
その一連の動作。
あまりに優雅に見えて……思わず見とれてしまうリーファ。
翅を広げて、そして羽ばたかせ、大空へと向かう。
銀色に輝くその翅を見て。これまで、何度も妖精が空を舞う所を何度も見てきている筈なのに。
「……はぁ、本当に初心者なのかな? キリト君は戦闘面に関してだけだけど。ドラゴ君の飛びっぷりは、どーにも……、なーんだか、軽くショックかも。いきなりそれだけ上手に優雅に飛ばれちゃったらさ……」
「む、悪かったな。だが、随意飛行のコツは大体掴んだんだぞ?」
キリトは、リーファの言葉を聞いて少し、ゲーマーとしての血が激った様だ。……正直、比べられる事にはあまり慣れてない。これまでは、個人的に勝手にライバル視をしてきたからだ。
「さて……待たせて悪かった。良いぞ」
「ん、おっけー! それじゃあ、スイルベーンにまで飛ぶよ! そろそろ賑やかになってくる時間だわ。ついてきて!」
視界の端にある時刻表示を確認すると、今のリアル時間は午後4時を示している。時間的にまだ潜っていられるし、夕刻のこの時間でログインしているプレイヤーは多いだろう。
リーファはくるりとタイトターンをして、方向を見定めると、森の彼方目指して、巡航に入った。
それに続いて2人もリーファを追いかける。
片方の飛び方には驚いたが、流石に速度を出すのはきついだろう、と思っていたリーファだったが、ドラゴは勿論、キリトもすぐ真横にまで追いついてきているのだ。
「もっとスピード出してもいいぜ?」
「ほほぅ……そっちは?」
「問題ない」
2人の言葉を聞いてにやりと笑うと、翅を鋭角に畳み、緩い加速に入った。空気を切る様に高い音とともに加速に入っていくが、2人ともほぼピッタリとついてくる。
……正直、リーファはまた驚きを隠せなかった。自身MAXスピードの7割にまで到達したというのに、2人とも追随してくるのだ。
人間は翅で飛んだ事
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