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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第125話 目的は世界樹
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や、でも 会ったばかりの人にそこまで世話になるわけには……」
「いいのっ! もう決めたからっ!!」
話は単純明確。キリトは、もう1人で向かおうとしていた。……世界樹へと。だが、そう簡単な事ではない。なぜならば、世界樹が存在するアルヴヘイムの央都《アルン》にまで行くのは、現実世界での小旅行に匹敵する程の旅になる。
この世界では、空を飛ぶ事が出来たとしても……距離を考えたら10分と言う滞空時間は心許ない。それに、この世界には滞空禁止エリアと言うのも存在する。その場合は歩いていくしかない。だからこそ、時間がかかってしまうのだ。
「あっ。で! ドラゴ君はどうするの?」
「………」
「あれ? おーい! ドラゴ君っ!!」
「ッ! ……あ、ああ。どうした?」
「んもー! 聞いてなかったの?あたし、キリト君のことを手伝うっていったの。世界樹のあるアルンまで連れてってあげるって! ドラゴ君は? 一応説明は全部済んだつもりだけど」
リーファは、ドラゴがどうするか、聞いてないから視線をドラゴへと向けていた。ドラゴは、軽く首を振る。
「……今は、オレにもする事があるから」
「そう。残念だね」
この言葉から、リーファはドラゴは一緒にこないことが判った。
ドラゴも異常な程の力を持っているから、頼りになると思っていたリーファだったが、無理を言うわけにもいかないから、と直ぐに引き下がったが……。
「っ……、な、なぁ ドラゴ。フレンド登録をしてくれないか? お前は何だか他人だと思えなくて」
キリトは、表情を暗ませていたのだが、慌ててもとに戻し、そしてドラゴにそう聞いていた。
「……ああ。それは構わない」
キリトは、ウインドウをだしフレンド申請操作をする。ドラゴの元にウインドウメッセージが現れ、そしてOKをクリック。
「あ、なら あたしもしておいてくれないかな? 折角だし」
リーファも手を上げて、そう言う。
ドラゴは、一瞬表情を強ばらせていたが、直ぐに頷いた。
――……なぜだろうか?
ドラゴは、この時、再び思考の渦に呑まれかけていた。
(……なんで、俺はこんな安易にフレンド登録なんて出来る?)
考えるのはそこだった。……これまでのMMOに限らず、ネットゲームにおいて、ギルド、コミュニティーに入る事は勿論、フレンド登録等をした記憶は一切ない。
殆どソロを貫いてきていた。
――……筈なのだ。
(……なぜ、キリトやリーファ達とこんなに簡単に登録なんて出来るんだ……? 出来たん……だ?)
その後、ドラゴは、2人と別れるまでずっと、自問自答を繰り返していたのだった。
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