暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第125話 目的は世界樹
[13/14]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
の時のキリトの目を見た。
強い決意の目。……何かを、大切な何かを守ろうとしている様な、助けたいと思っているかのような目。それは、自分もよく知ってる目だった。
遠い昔に見た事があるから。……もう、何年前になるだろうか。……そう。
――10年程前の……。
……彼女の目と今のキリトの目はよく似ていたのだ。
ここは、仮想世界だと言うのに……、何故かキリトの目は彼女に似ていた。
だから……。
「……キリトにも色々と事情がある、それも簡単なものじゃない。と言う事だろう」
ドラゴはキリトにそう聞いた。キリトは、その言葉を聞いてゆっくりと頷く。
「ああ……人を、探してるんだ」
「ど、どういうこと? ALOで人を?」
「……ドラゴの言うとおり。……簡単には説明は出来ない……」
キリトは、2人の顔を交互に見て、そしてかすかに微笑んだ。その時の目は、違う。さっきまでのそれとは違い……、絶望が占めていた。
その目も……知っている。
何度も、見た事があるから。そう、鏡の前で……。
(……なんで?)
ドラゴは、戸惑いを、動揺を隠せられない。ゲームの中での自分は、現実の自分とは完全に違う。云わば二重人格と言っていい程に。それに、こんなプレイヤーは恐らく珍しくもないだろうけど。
でも、今は素の自分の表情が出ていると判っていた。
(……なんで? 今日あったばかりの人だぞ?キリトは……ッ)
頭の中に再び映像が流れ出る。そこは、銀世界。
雪が降り積もっている街並みのベンチ。誰だか判らない。漆黒のコートを身にまとっている男。
そして、再び景色が変わって……、声が聞こえてくる。
『何より……、お前を死なせたくない……からな』
この声は……。
(こ……これは……、自分、の、ものだ……。オレは…誰に、対して、言ってる……?)
あの映像の相手、だろうか?だが、後ろ姿しか見えなかった。
(――……死なせたくない。……一体、誰を?)
ドラゴは、思考の中に身を投じていた。
……聞いていても、考えてみても、今回は不思議と痛みは感じなかった。現実世界での肉体に影響が出る様な事が起きれば、安全装置が働いて、強制ログアウト措置になる仕様になっているのがアミュスフィア。今も、特に問題ない以上、現実の肉体にも影響は無い筈。
何度考えても、今はまだ判らない。
……判らなかった。
(……やっぱり、思い出すならALOでしか無い)
ドラゴが、そう決めていた時。
「―――……じゃあ! あたしが連れて行ってあげる!!」
「え……?」
……話が決まったようだ。
「い
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ