暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第125話 目的は世界樹
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たいんだよ」

 キリトのその回答に、リーファは少々呆れていた。ドラゴは、少し前にリーファから、そのクエストが この世界のグランド・クエストと言う事を聞いていたから、リーファが少し呆れているのにも理解出来た。全ての種族が目指している場所だからだ。
 ……でも、キリトのその目を見たら、その真剣な目を見たら……、冗談の類で言っているとは、リーファは思えない様だ。

「……世界樹の上ね。それ、多分全プレイヤー……っとと、ドラゴ君はまだ初めて間もないから仕方ないにしても、ね。だって、それがこのALOっていう世界の目標地点。……グランド・クエストだから」
「へぇ、と言うと?」
「この世界で飛翔ぶ制限時間。……滞空制限がるのは知ってるでしょ? それって、どんな種族でも連続して飛翔べるのは、精々10分ってトコなの。でも、世界樹の上にある空中都市に最初に到達して、《妖精王オベイロン》に謁見した種族は、全員《アルフ》って言う高位種族に生まれ変われる。そうなれば、滞空制限は、なくなって、いつまでも自由に空を飛ぶことができるようになる……」
「……なるほど。確かにそれは魅力的な話だな。世界樹の上に行く方法っていうのは判っているのか?」
「うん。世界樹の上にいくには、その内側、根元のところは大きなドームになってるの。その頂上に入口があるってされてて、その上に向かうのがクエストなんだけど……、凶悪極まりないガーディアン軍団が守っててね。誰1人、どの種族も到達出来てないの。みーんなあっけなく全滅。それで、現時点ではサラマンダーが最大勢力だからね。だからなりふり構わずお金を貯めて、装備アイテムを整えて、次こそはって思ってるんじゃないかな」

 サラマンダーたちの行動理由を考えたらそれしか無いだろうと、リーファは考えていた。領地も隣同士で、狩場の奪い合いで仲が悪いのは昔からだが、組織だった攻撃は今までに一度も無かった。
 リスクも当然ある。そんな事をし続けたら、全面戦争になってもおかしくないからだ。
そして、戦争は、互いに消耗すること必至。互いに多大な損益を出せば、世界樹攻略が遠のいてしまうのだから。

「そのガーディアン、聞いた話だと相当なものらしい。当然だろうな、ゲームのサービスが開始されて今日まで、突破出来たものはいないそうだからな」
「それは、確かにヒドイ難易度設定だな……」
「そうよ、全く。だから去年の秋頃に大手のALO情報サイトが署名を集めて、レクトプログレスにバランス改善要求を出したんだ」
「それは、聞いてなかったな」
「へぇ、それで?」

 一瞬は期待もしかけたが、現状を見れば大体察する。リーファも首を左右に振った。

「お決まりの回答っぽい。『当ゲームは適切なバランスをもとに運営されて〜』だってさ。だから、最近は正面突破は絶対
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