神会
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いし」
「そうよ。テュールちゃんは女神達のアイドルよ?」
なんか、称号とは関係ない話がダラダラと続いている。隣に座るテュールはワクワク、ドキドキといった様子で事の成り行きを見守っていた。
「んじゃ、決定な。煉獄の執行者やな」
「ほぉおおおおお!!! すっごく格好いいのぉ!!」
『…………』
もう、僕はなにも言わない
中小のファミリアが出尽くすと、今度は僕を含めた上位派閥の出番となる。
【ガネーシャ・ファミリア】や【ヘファイストス・ファミリア】と、誰もが耳にする有名派閥の団員名が列挙されていく。
「次は……お、バルたんとこやな」
「だね。よろしく頼むよ」
手元の資料にはパディの姿が描かれている。
その資料をみて、パディを見たことのある神達が、「ああ、あの」と言葉を漏らしていた。
「これはもう決めずとも決まってるようなもんでしょ」
「だな。てか、この執事君も【ランクアップ】したのね」
「むしろ他の名前があるのかって話だな」
ガヤガヤと言葉が発せられるなか、パンパンッ、とロキが手を叩く。
「んじゃ、決定な。パディ・ウェスト、称号は【従者】」
『けってーいっ!!』
恥さらしの称号を回避する手段のひとつに、ファミリアの勢力もあげられる。ようは、こいつに逆らうとやばいと思わせればいいのだ。
報復があると知って、自爆するのはいないからね
「で、次もバルたんとこやけど……ほんま、この子成長早いよな」
「二つ三つくらい前の神会でみた気するんだが……」
次の資料にのっていたのはやっぱり式だった。
「Lv5からの【ランクアップ】を半年で……バルたん本当に【神の力】使ってないんだよな?」
「それについてはこの五年間でみっちり議論したはずだよね?」
「いや、疑うわけやないんやけど……やっぱりなぁ……」
席についている神からいろんな意見が交わされる。やっぱりおかしいだの、でも調べたら白だっただのといった内容だ。
……あぁ、この雰囲気、ほんと苦手だ。
「どうせインチキでもしてるんじゃないの?」
そんな中、一際響くとある女神の声
「うわぁ……カーマも来てるよ……」
「お疲れじゃな、バルドル」
隣のイルマタルから慰めの言葉を頂いた。
「やっぱ【バルドル・ファミリア】は怪しいわよ!」
キッとこちらを睨み付けてくる紫髪に赤い瞳の女神。なんか知らないけど、いろいろと僕に突っかかってくる神の代表格だ。
正直、もう放っておいてほしい。
「しかしカーマよ。そういって一度バルドルを審議し、結果は白。ちゃんと証明はされ
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