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リリカルビィト〜才牙と魔法が交わる物語〜“改稿版”
五十九話、なのはと龍也
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悪い子なのに……
どうして……?
「なのは……」
「? 何?」
「お前……後悔してるの?」
「へ?」
龍也君の言葉に思わずそんな声をあげていた……
〜なのは視点終わり〜
●○●○
〜龍也視点〜
「(此は相当溜まっていたな……)」
なのはの言葉を聞いてそう確信する……
恐らく、今まで良い子にしないといけないって思い込んでいたから……
独りになることを恐れているから……
「(……もう、話すか……)」
俺はなのはに言おうと思っていたあることを話そうと決意する
無茶してきたなのはには良い薬になるだろう……
といっても追い打ちみたくならない程度に……
「なのは……」
「? 何?」
「お前……後悔してる?」
「へ?」
俺の質問に頭に?を浮かべるなのは
「九才の時から砲撃魔法だろ? 挙句に当時、 安全性の確立していなかったカートリッジシス テムと限界超えのエクセリオンモード使用…普段の訓練も無茶し過ぎ……おまけにその無茶が祟って俺を巻き込んでしまった……また独りになる、そう思ってるのか?」
「……うん」
俺の問いに答えるなのは……
「そうか……なら、もう一度聞こう……後悔しているか?」
「……」
無言になるなのは……
「一応言う、お前がやった事は無茶で…間違いだ」
「!? 分かっ「ただ!!」?」
なのはの言葉を遮り、言う
「ただ…反省はしてもいい。だが後悔はするな…」
「……龍也君?」
「あのな、今のなのはは昔の俺と似てるんだ よ」
「?昔の龍也君と?」
「ああ……荒唐無稽な話だけど、疑問に思っても質問は最後まで話を聞いてからな」
「?」
「俺はな……
転生者で……前世はお前が会った人物、"ゼン"なんだ」
「……え?」
そして俺はなのはに自分の前世を含め全部話した……
話終わった時にはなのはは呆然としつつも俺を見ていた
そして……口を、開く……
「ゼン、さん……なの?」
「うん……今更だけど、大きくなったな、なのは」
「あ……」
なのはがその瞳に涙を溜める
それで、彼女が"夢で出会った少女"だと改めて確認した
「ゼンさん!!」
感極まったように、なのはが俺に抱きついてきた
涙を流し、顔を胸にこすりつけ、離さないとばかりに両手をしっかりと腰に回す姿は……と ても、幼く見えた
〜龍也視点終わり〜
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