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リリカルビィト〜才牙と魔法が交わる物語〜“改稿版”
五十九話、なのはと龍也
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「まったくあなた達は怪我人をなんだと思っているのですか!!?目が覚めてうれしいことは分かりますが、やっていいことと悪いことがあるんですよ!!?」

『はい、すみません・・・。』

「いいですか!?彼は安静なんです!過度なスキンシップは控えてください!」バタン!

龍也を処置するために駆け付けた医師に龍也 に抱きついていたなのは達はこっぴどく叱ら れていた

『……』(チラッ)

「……」

因みに龍也は包帯でグルグル巻きにされている……

まるでミイラである

『ごめんなさい……』ペ コッ

「いや、良いさ……」

手当を終えた龍也になのは達は深々と頭を下げ謝罪した

「……」

龍也「・・・・・・。」

『(き、気まずい……)』

沈黙が立ち込める病室になのは達は思う……

「あ、そうだ……」

この後の龍也の言葉に全員が驚く

ー…なのはと二人で話したいんだが、良いか?

●○●○

〜なのは視点〜

「(ど、どうしよう…)」

私は今、龍也君と病室に二人っきりでいる…

龍也君のお願いを聞き入れたリンディさん達は私を置いて病室を出た…

一方で龍也君は…

「〜♪〜♪♪〜♪♪〜♪」

聞いたことのないメロディーを鼻歌で奏でながら林檎を剥いていた…

というより、滅茶苦茶細いです、皮…

「ほれ、食べな」

そう言いながら龍也君は剥いた林檎を渡してくれた

「あ、有り難う…」

そう言いながら受け取りながら林檎を受け取る…

因みに林檎の形は兎と熊、猫があった……へ?

「ど、どうやって作ったの?」

「へ? どうやってって…」

そう言いながらもう一度林檎を剥くけど……

いつの間にか剥き終わっていた

「こうやってだが?」

「速すぎだよ!?」

私は思わず突っ込む

幾らなんでも速すぎるよ!?

其を見て龍也君は笑った

「どうだ? 少しは落ち着いた?」

「へ?」

その言葉に私は落ち着いていたことに気づく

まさかわざと……?

「こうでもしないとお前落ち着かないだろ?」

そう言って笑いかける龍也君……

止めてよ……

「……して……の?」

「ん?」

どうして……

「どうして、そんな顔が出来るの!!!!?? なのはのせいで龍也君死にかけたのに、何でそんな優しく出来るの!!!!!?? どうして……」

私は一息に叫ぶと言葉に詰まった……

……嫌われると思った

良い子にしていないと、皆が離れてしまうかもしれないから……

だから、良い子にしようと思っていたのに……

「どうして、なのはから離れないの……?」


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