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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第124話 貴方は誰?
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の事。
「でもアンタ……パッと見、ものすっごい冷めてるっと言うか……、飛べてる感動無いの? これって、人類がずっと夢見ていた事なんだよ〜?この大空を羽ばたく事っ! 昔の歌でもあったでしょ? えっと〜、翼を……なんとか、って言う歌」
リーファは脇腹を肘で突きながらそう言う。それを聞いたドラゴは。
「……ん、無いなんていってないぞ?素直に同意って言わなかったか?」
……少し戸惑いながらそう返していた。自分としては、喜んでいるつもりだからだ。勿論、このゲームの世界の自分としてだが。
「い〜や〜。可愛い顔してるのに、表情に出ないな〜って思って。やっぱアンタって見方変えれば女の子に見えない? 普段そう言われない!? 気を付けないと、男の人に言い寄られちゃうよ?」
「ッッ!!」
リーファのその言葉を聞いて、ドラゴは慌てた様子でそっぽ向いた。傍から見ても解る……。拗ねちゃった。
「あははっ! ゴメンゴメン! 冗談だよ」
リーファは笑いながらそう言っていた。
「……言ってるだろ、オレは男だ。それに、リーファは冗談言ってる様に見えない」
ドラゴはバツが悪そうに返していた。
そんな笑いながら言っても説得力に欠けるというものだ。
「あははは〜〜」
リーファはその仕草の一つ一つが本当に可愛くて……キリトのあの珍妙な飛行を見た時くらい笑っていた。そんな陽気な声がこの森に木霊していたのだが……。
そんな微笑ましくも思えるやり取り……全く笑えないのがキリトとユイだった。……そう、その姿を見れば見るほどに、被るのだ。
あの時の光景。
こことは違う世界であったあの光景と。そう、
アイツ
(
・・・
)
もこんな感じだった。
あの時は、リズだったり、レイナだったり、あの世界の女性プレイヤー達だったり。
そして、その男は……。
「ッ……」
キリトはゆっくりと2人に近づいた。
「ぱぱ……」
ユイはこの時ばかりは止めなかった。……そもそも、止める理由がもうないんだ。もし……リュウキじゃなければ、キリトは落胆してしまうだろう。ユイは、そんなキリトを、パパの姿を見たくない。それに……。
(私も……怖いのかもしれません……。そう凄く……怖いんです)
ユイは、そうも思っていたのだ。あの世界で出会ったかけがえの無い存在だったから。
AIである筈の自分が……。……いや、もう家族。皆は家族。だからこそ……怖いんだと思える。
(お兄さん……)
ユイは うっすらと目に涙を浮かべていた。……心が、システムが崩壊していた時、暖かさをくれたあの時を。
頭を撫でてくれたあの時を。……必死に助けてくれて、また パパであるキリトに巡り合わせ
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