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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第124話 貴方は誰?
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てそう聞く。まだ……諦めたわけじゃないが、確信を持てるまでは、触れない事を自分の中で決めたのだ。だから……今は純粋に疑問に思った事を聞いていた。
「あ、ああ。そっか、キミも初心者だったんだね。えっとね……」
リーファも、キリトの傍へと向かう。
「じゃあ、ドラゴ君は暫く練習しててよ」
「ああ、判った。教えてくれてありがとう」
ドラゴは、礼を言うとそのまま低空飛行を続けていた。
速度を上げてみたいが……、飛行時間が存在するし、このまま使い切るわけには行かないからだ。
「だが…… 皆が夢中になる理由が判るな、これは……」
ドラゴは背面飛行をして、目をつむった。体に羽が生えて、空を自由に飛びまわる。それが、これだけ気持いい事なのか、とドラゴは、表情を緩めていた。
そして……そんな時だった。
「うわああああぁぁぁぁぁっ――――」
突然、叫び声が聞こえたと思えば……。
あの黒い彼は、まるでロケットの様に真上へと飛び出していたのだ。ドラゴは、片目を開け、それを見た。
「………なるほど、これが所謂、『たーまやー』と言うヤツか」
ドラゴは見上げるとそう呟く。
随分楽観的だけど実際なら死んじゃう高さだよ……? 苦笑
教えていたリーファは、ナビゲート・ピクシーのユイと顔を見合わせて……。
「やばっ!?」
「パパー!!」
2人同時に慌てて飛び立って後を追っていた。
「やれやれ……、オレも練習がてら、ついてくか」
ドラゴも2人の後を追った。
樹海を脱し、ぐるりと夜空を視渡すと、やがて金色の月に影を刻みながら右へ左へとふらふら移動する姿を見つけた。
「わああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ………とっ、止めてくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
そして、情けない悲鳴が広い空に響き渡った……。
「「……ぷっ!」」
再び顔を見合わせていたリーファとユイは同時に噴出した。
「あははははははは!!!」
「ご、ごめんなさいっパパ!面白いです〜〜〜!!」
並んでホバリングしたまま、おなかを抱えて笑っていた。
「まぁ……確かに」
ドラゴも2人の傍に来て笑っていた。
「わぉ! 凄いじゃない! もう、そこまでマスターしたんだ?」
「すごいですー ドラゴさん!」
ユイとリーファは笑いながらも、いつの間にか付いて来ていたドラゴのフライトに驚きながらそして拍手もしていた。ドラゴは、そこまで面向かって言われたら、流石に恥ずかしいのか、頭を掻きながらそっぽ向いていた。
そして、キリトがフライトに悪戦苦闘している時、ドラゴは暫くリーファに色々と聞いていた。
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