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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第124話 貴方は誰?
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るのかさえ判らないんだ。いや、皆信じている。絶対に生きていると。
だけど……それでも、玲奈は……。
キリトは呼びかけようと手を伸ばしたが、ユイがポケットから飛び出てキリトの指先を?んだ。
「パパっ! 待ってください! ……ナーヴギアのメモリをアミュスフィアに搭載すれば、お兄さんのデータでプレイする事は十分に可能です。……私も向こうで装着しているのがお兄さんだと言うのはわかりません……。それに、さっき言ったとおり……やっぱり、リュウキお兄さんなら、私達の事を知らない振りするなんて考えられません……」
ユイは悲しそうな表情をしていた。
あの時、SAOで彼に撫でられた感触は今でもついこの間の事かの様に鮮明に残っている。少し無愛想だけれど……とても笑顔が素敵で……優しくて。
ユイにとってパパであるキリトと同じ位大好きな存在なんだ。
だって、《お兄さん》……だから。
だからこそ、ユイはとても寂しそうな表情をしていた。
「ッ……」
キリトは伸ばした手を……ゆっくりと下げた。
「……わかった。一先ず様子を見てみるよ」
「それが良いと想います……」
ユイは、キリトの言葉にそう返すが……やはり内心では直ぐにでも聞いてみたい。リュウキのIDを使う以上は、かなりの確率でリュウキに近い人がプレイしている可能性が高いんだから。
でも……、逆に怖くて聞けないんだ。
希望は奪われたときに……絶望に変わる。……体から一気に力が抜ける様に。100%じゃない。万が一本人かもしれない。自分達に気づいていないだけなのかもしれない。
でも……。怖いんだ。
……絶望に変わることが何よりも。ユイは、その事を誰よりも知っている。
MHCP
(
メンタルヘルス・カウンセリング・プログラム
)
である自分はよく解ってる。
……自分自身はキリトの娘である事を強く思っているから、プログラムなんて思いたくないけれど。それでも……様々な感情のデータからよく解るんだ。だから……ユイは、キリトを止めたんだ。
苦しむキリトを見たくないから。
……今のドラゴは、リュウキ本人だって確信がもてないから。
リーファは、ある程度のレクチャーを施した。
このゲームでは目玉の飛行。フライトエンジン搭載の件も。
ドラゴは、それを聞き初めこそはコントローラーを構える様に飛ぶ初心者のやり方でしていたが、随意飛行リーファが教えてからはモノの数秒で自分のものにした。その姿に、リーファは驚いていたが、あの出鱈目な戦闘能力を目の当たりにしてるから……さきほどまでの驚きは無かったようだ。
「あれ? なんで、2人は補助コントローラなしで飛べるの?」
キリトは、落ち着きを取り戻し、傍に近づい
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