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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第124話 貴方は誰?
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イが言っている≪お兄さん≫とは……、キリトの親友で。……そして 玲奈の恋人。明日奈と同じくずっと……ずっと探している自分の親友だ。それに、彼なら今の明日奈の現状を……解析できるかもしれないと言う事も思っていた。淡い期待を抱いて、彼の事もずっと探していた。彼は、無事だ。きっと無事。約束を違える男じゃない。
最後にレイナに言っていたあの言葉。
それを違える男じゃないと強く信じていた事もあったのだ。だけど……、彼は現実世界でも行方不明となっている。
この2ヶ月間……、玲奈もそうだけど 自分自身も出来る範囲で探した。SAO
生還者
(
サバイバー
)
として、開発関係の人達に協力を仰ぎながら。……だが、当初、あの男が言っていた通りだったんだ。
そして、明日奈の病室に来ていたあの男の言葉も頭を過ぎっていた。
だが、決して認めないし納得もしていない。
「……私も一目見てから、ずっと気になってました。そして、気になって……気になって、あの人を見てみたら データIDが、その構成がお兄さんのものだって解ったんです。でも……」
ユイは少し暗い表情をする。
「ドラゴさんが、お兄さんなら……リュウキお兄さんなら……、私達に気づかないとは思えないんです。……どうしても。お兄さんは、私よりも……ずっと、ずっと鋭い≪眼≫を持ってました。……何よりもお兄さんとても優しかったですから。私たちの事を知らないふりするなんて……。パパの名前、だけじゃなく、私の容姿はあの世界のと変わってませんから。それに、目も合いました。……だから、知らないふりをするなんてどうしても……」
容姿が違うのはキリトだけだ。
ユイはあの時の姿をそのまま小さくしただけ、それに名前も変えてない。
そして、ユイはもう一度彼の事を見た。
ただ、視線を向けるのだけではなく……、そのデータを再び見てみた。IDデータを、かつての記憶……記録と照らし合わせたのだ。……そして、確信した。
「……このデータは、間違いなく確かにお兄さんのものです。お兄さんのナーヴギアの情報と一致します」
ユイのその言葉にキリトは驚きを隠せない。ユイがそう言う以上は間違いないのだから。あの男……ドラゴこそが ずっと探していたリュウキなのだと。
「な、なら! 直ぐに確かめてみる価値はあるじゃないか……! アイツがもし、リュウキだったら……!」
キリトは急ぎ足でそう答えた。
――……そのキリトの脳裏に浮かぶのは玲奈の憔悴しきったような表情。
それをキリトは見たから、自分のことの様に見ていたから……。その境遇は同じ。……いや、明日奈は目を覚ましてはいないけれど、生きている。
でも、リュウキは、隼人は違ったのだ
生きているのか、死んでい
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