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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第124話 貴方は誰?
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てヤツ? ああ、別名ナビゲーション・ピクシー!」
「へ?」
「あれでしょ? プレオープンの販促キャンペーンで抽選配布されたって言う……、へえーはじめて見るなぁ……」
リーファは、その姿をまじまじと見つめていた。
「………」
銀色の男だけは、真剣な表情のまま見つめていた。
何かを探るかのように。
……その≪眼≫に、スプリガンの男は警戒していた。
何故なら、全てを≪視≫られてしまいそうだったから。
「わ、あ、私は……うぷっ……」
ピクシーが何かを言おうとした時、その顔を手で隠すように覆った。
「そ、そう! それだ。オレ クジ運良いんだ!」
慌てながらそう言っていた。……それは、あからさまな態度だった。
どう考えても不自然だから、怪しいので≪視る≫までも無いと思う。
(……悪い男じゃないのは解るがな)
銀色の男はそう考えていた。
確かに、目の前の男の力量は驚嘆に値するものだった。……あの男達が言うには初期装備なのだと言う事、そして初心者なのだと言う事。なのにあれだけの実力を持っている。
(……他人のことを言えた筋合いじゃないが……な)
苦笑いをしながらそう考えていた。
自分自身のパラメータも一線を凌駕しているのだ。どういう仕様かは解らないが……そのデータは明らかに初期のものじゃない。それに、武器を確認する際に見たが、アイテムストレージ内のアイテム欄も破損データがずらっと並んでいた。
こう言ったアイテムは、GM監査で引っかかっては厄介なので後で消去していた方がよさそうだ。普通であれば、全て消去して最初からやり直す事もあるが……、それは出来ない。このデータに何かがある、失われた何かがあるハズだから。
そして、その後スプリガンの男は、なぜここに別種族、スプリガンである自分がいるのかを説明していた。……それは、『道に迷った』との事。
そして、彼女は方向音痴過ぎだと笑っていた。
「まあ、兎も角お礼は言うわ。助けてくれてありがとう。あたしはリーファって言うの」
「オレの名はキリトだ。それで、こっちがユイ」
その名を聴いた瞬間……、再び頭がズキリとなり、軽い痛みが走った。
「……きり、と? ……ゆい?」
名を……自然と口ずさむ。
どこかで、聞いたことがあるような……、それも昔と言うわけじゃない。だけど、頭の中にもやが出来たようで、その中身を読み取る事ができない。事、データを扱う術に遥かに長けている自分が……わからないんだ。
少々痛みは感じるが、現実での様に脳髄に亀裂が入るかの様な程の痛みは襲ってこなかった。
それは、ここが 仮想世界だからなのだろうか?
「それで? キミは?」
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