第4巻後編
夏休み最後での過ごし方
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ね、それは」
そう言いながらも、千冬は笑いながらチーズを頬張る。
「織斑先生としては気になりますか?弟さん『一夏は今兄となった』あ、そうでしたね。お兄さんとして格上げされた一夏さんが、ガールフレンドといるのは」
「それなんだがなぁ・・・・」
そこでビールが底をついて、千冬はマスターにおかわりを頼む。四杯目になる黒ビールを一口ごくりと飲んでから、千冬は話を続けた。
「先月の臨海学校があっただろう?」
「ええ、はい。もちろん覚えていますよ。色々ありましたが、織斑大佐『昇進したんで、今は織斑少将になったそうだ』そうなんですか!少将だとIS学園では校長先生以上の偉い人ですよね?」
「まあ福音事件については、一夏が解決してしまったがそれは置いておいて。あの時オルコットとデュノアから聞いたのだが・・・・どうもまだ信じられなくてな」
「・・・・と言いますと」
興味津々の顔で真耶が尋ねる。こうも歯切れの悪い千冬を見るのは初めてで、オルコットさんから聞いた事について何が信じられないという理由が気になって仕方が無いのであった。
「例の女子の内、オルコットとデュノアがな」
「はい」
「一夏には妻がいて、更には息子もいると聞いてな」
「・・・・何時の間に結婚されていたのですか!?」
きょとんとしたが、妻子持ちだと知った事でとても驚愕していた真耶だった。そして千冬が話そうとする前に、バーに入店して来た時にマスターが俺の事を織斑オーナーと言ったので千冬と真耶は入口を見たのだった。
「やあ千冬に真耶。そしてマスター久しぶり」
「お久しぶりですなー。何にされますか?」
「千冬と同じので頼む」
「畏まりました」
そうしてから、席を移動して俺が真ん中に座っていて、左右に千冬と真耶となった。俺が妻子持ちという事実を言ってから、端末にある家族写真を二人に見せた。そしていつ結婚したのかについては秘密だったが、俺は兄として今の千冬に関してを話し合っていた。
女子連中が千冬をライバル視していたが、俺は別に気にしてないしセシリア達の事は部下として見ている。そしてここからは大人同士の話題となってしまったので、俺らは朝まで飲んでいたのだった。
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