第4巻後編
夏休み最後での過ごし方
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、料理に関しては一級品でしてよ」
「僕も久々に食べたいなー」
「私もよ。たまに作ると女のプライドを粉々に砕く程の威力だと聞いているから」
そんな大げさな威力だったか?と思いながら、空間から冷蔵庫に冷やしたケーキを取り出してから皿に乗せた。イチゴのショートケーキにチーズケーキとチョコレートケーキの三つを取り出して、台所に立たなくともここに来る前に準備していたアイスティーを空間から取り出した。空間からモノを取り出す事については、既に知っているので誰も疑問を持たなかった。
「準備も出来た事だし、早速試作品のモニターをしてくれ」
机に置いたそれぞれのケーキとアイスティーを置いてから、ソファに座る三人はそれぞれ選んだケーキが乗った皿を選び出す。そして一口食べてからは、やはりというか予想通りのリアクションとして落ち込んでいた三人。腕を更に磨いていたのか、俺は料理だと何でも作れてしまうという印象を持たせてしまう。国際大会で受賞経験は無いが、それに勝る菓子職人だと思う俺である。
「このショートケーキは、一見すると普通に見えますが食べてしまうと最早高級レストランの菓子職人が作ったかのような味わい」
「僕が選んだチーズケーキは、少し固めだけど味はしっかりと出しているから僕はたまに食べたいかも」
「私はチョコ独特の味がしていて、大人向けの感じがする」
「なるほどな。ありがとう・・・・ついでに三人で分けながら食べてくれないか?三人一緒の感想ではないと思うしな」
そして食べさせ合いっこみたいな感じになったが、それぞれの感想を端末に打ち込みながら俺もそれぞれのケーキを食べていた。三人が俺にあーんをしてくるので、一口ずつが三人にとってはある意味でいい事なので俺としては了承をした。間接キスになったフォークで食べたが、別に嫌がらないし俺が一日休暇だと聞いてそろそろやって来るであろう箒達を待っていた。
「三人共俺の家に来たのはいいが、情報をリークさせたからそろそろ来るはずなんだが」
「箒さん達に情報をわざとリークさせたのですね」
「まあ僕達だけで過ごしたら、また何か言われるもんね」
「覚醒前からセシリアとシャルロットは、一夏さんと常にいた印象が強かった」
IS学園の生徒は夏休みを過ごしているが、それは俺らにとっては長期休暇を一度返上してから仕事一本で過ごしているようなもんだ。あと簪が国連軍ブラック・シャーク隊に入った事については、まだ一部の者しか知らない情報であり千冬でさえまだISが打鉄弐型だと思っているだろうよ。男性の家に行きたがる女子は、余り良い印象は無いとされているが今日偶然一日暇になったというのは俺らぐらいだろう。
「さてと。これからどうする?ウチには色々とゲームがあるが、それだと飽きちゃう
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