第1章 光をもとめて
第5話 桃色の巨凶
[7/14]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ルールは判った。そして確か、掛金は、君か金か。だな?」
「そー、そのとーり。最低が500からの掛金で、もうひとつは、私が一枚ずつ脱いじゃうモード」
「ふむふむ……。じゃあ、金の方を選ぼう」
「ふーん……」
じっと見つめる女の子。何処まで搾り取れるだろうか、と考えているのがモロ判りだ。
(いつ発動さそうか、迷っちゃうなぁ、さっきの連中、ランスやGONZO? と違って読みにくい…… 一先ず様子見)
「どうだ? 最初は……そうだな。様子見と言う事でミニマムの500で」
「おーけー。かもーんだよ スタート!」
そう言うと、ルーレットが回りだす。
「っとと、自己紹介がすんでなかったねー 私は葉月だよー 甲州院葉月」
「……ユーリだ。掛けていいか?」
「もっちろん!」
「よし。なら赤だ」
ユーリがそう言うと、ルーレットの玉がジョジョに速度を弱めていく。そして、それがナイ集に向かい、少しずつ数字枠に引っかかり始め……、最終的に赤の中へと収まった。
「……勝ち、だな」
「や〜〜、負けちゃったね〜。ほい。1000GOLD! で、どうする? 1勝くらいじゃ満足しないよねー?」
挑戦的な眼差しを向けてくる葉月。 これで、倍々と上げていけば、大金がゲット出来るだろう。普通であれば、たった1勝した程度ではまだ動かない。勝負の雲行きを、流れを把握しつつ、波に乗らなければならない。
だが、ユーリは。
「無論だ。……更にベットするぞ」
ユーリがそう言って上げた金額は……。
「おー、そうこなく……っちゃ……って、はぁぁ!?」
葉月は笑っていたのだが、すぐに目を見開いていた。そこには、金貨の山があったからだ。
「1つ目の依頼を済ませたばかりで、ちょっぴり隠していたんだ。 まぁ、連れにはいってない持ち金だから、オレがこれだけ持ってたって事はここだけの話にしてくれ」
ユーリがそう言うと、葉月は、はっ! としたのか 直ぐに笑顔にもどした。
「そ、それくらいいいですよー? 個人情報、顧客情報は守りますともー。それより、いいんですか〜? 10,000くらい、ありますよ〜? もし負けたら……」
「ああ、没収だな」
「良いんですね?」
「ああ。くどいぞ」
「(コイツ、馬鹿か? いや、最高のカモだ!!)わーかりましたーー!」
葉月は、意気揚々としながら、ルーレットに手をかけた。
「……素の顔が出てるぞ?」
「え? な、なーにを言ってるんですかねー??」
あまりの大金を目の当たりにした葉月は正直表情が緩んでしまっていたのだろう。
「さ、さっさといきましょー!」
そう言うと、さっさとルーレットを回した。そして、他のディーラーたちも出てきた。ど
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ