第1章 光をもとめて
第5話 桃色の巨凶
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……? あのコは確か……」
広場のベンチで唸っていた時、再びカジノで出会ったあの少女と再開する事になったのだった。
これが、カジノでのイカサマ事件、解決への糸口。ランス大活躍?? の始まり……かもしれない。
それは、ランス1人であれば、の話だった。
〜リーザス カジノ・香港マカオ〜
入った先には、きらびやかな空間が広がっていた。太陽が昇っている時間帯の外よりもここの光は強いだろうと思える。ルーレット台にスロット、カード用のテーブルなどが広がり、身なりのいい客たちが談笑したり、賭博に熱狂したりしている。
「ふむ……、人が集まる所には、情報が集まりやすい。基本だがな」
ここに来ていたのはユーリ。カジノ内を見渡した。因みに、このカジノに入るのにも勿論タダじゃない。
「あっと、お客様。招待状はございますか?」
係員だろう男が話しかけてきた。スーツ姿でびっしりと決めており、如何にも、と言った容姿。守りは万全だとは思えないが、出入り口には、屈強なリーザスの兵士たちがいるから、何かトラブルがあれば、彼らがすっ飛んでくるのだろう。
「ああ。これでいいか?」
「……はい。確認しました。どうぞ、ごゆるりとお楽しみください」
ユーリは、そのまま奥へと進んでいく。
屋内で、フード姿でウロウロするのは、とも思えたが、人間もかなりいるから、そこまで目立つ事はない。まさに《木を隠すのなら森》状態だ。
「流石はカジノ大分賑わってるな……ん?」
歩いている際に、ある所に目がいった。
このカジノ内で一番人が集まっている場所だ。
それは、ルーレットの台であり、そこには女の子がいた。何やら、座り 服に手をかけている。
「……脱衣ゲームでもやってるのか? ここは」
確かに、金も勿論あると思えるが、男の欲望といえば、それも大きいだろう。身近にそんな感じの男がいるから更に判る。
まるまる興味が無い。と言えばガキだと思われてしまうだろう。だから、そこまで興味がないわけじゃないが、それはあくまでフリーの時に限る。
ここには遊びに来ている訳じゃないのだから。
「ん? 鞄を下ろした?」
別に良いか、と視線を変えようとした時、あの女の子の笑顔が一瞬歪み、そして 鞄を下ろしていた。
「ふむ……」
ユーリは何か気になったのだろうか、ルーレット台の方へと向かっていった。
「ふふふ、私の事、全部脱がす事が出来たら 10,000GOLD。忘れてないわよね〜?」
「ぐぬぬぬ、勿論だ! 猪口才な! もう、そんな寒い真似は出来んぞ。ストラップも鞄も靴下も……、次は ぜーーったい服になるんだからなー!」
何処か、ラン
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