第1章 光をもとめて
第5話 桃色の巨凶
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ないか。がははは」
ランスはそう言うと、あっさりと諦めた様だ。
「と言うより、ここは恐ろしく広い。別れて調べた方が効率的じゃないか?」
「む? オレ様は下僕が不貞行為をしない事を監視する為にいるのだ」
「はぁ?」
「オレ様と言う監視がいなくなったら、女を襲うつもりだろう!」
「何をどう考えたらそう言う結論になるんだよ! そもそも、これまでもオレはお前と一緒にいたが、んな馬鹿なことしてたか?」
何だか恒例になりつつあるランスとユーリの言い合い。この後、数分間色々と言い合っていた様だが、最終的に二手に分かれて行動する事になった。
「はぁ……、なんの因果か、アイツと一緒になったんだ? オレは」
別れて行動する事でそれなりには効率が良くなっただろうか。でも、あの男といる事で、良い方向へと向かっている事は判る。
あの忍者が、ランスに襲ってきたからこそ 闇の根幹を見た。パルプテンクス救出の件に関しても、ランスがあの時間帯でも酒場に行くと決めなかったら、もっと遅くなっていた可能性も高い。
そして、ランスと一緒にいたシィルの件もそうだ。
彼女が学園を調べてくれているお陰で、色々と裏が取る事が出来た。リーザス城の通行書手形に関しては、2つ手に入れる事は難しかったが、ランスはあっさりと入手してのけたのだ。
それも、一切の計算などはない。あるのは、強引かつ大胆な行動のみである。
「強運。凶運。……天運の持ち主、って事なんだろうな。……事実 オレが忍者がこの城内に、城壁を飛び越えて 入るあの部分を見なければ……、上層部がそこまで怪しいとは思わなかったかもしれない」
ユーリはそう思いつつ、調査を再開していくのだった。
そして、丁度ランスはと言うと。
「がははは! そう言えば、あのガキがいるから、オレ様はガキ付きだと思われて、女の子達とエッチが出来なかったのだったな!」
厄介払いが出来た、と何だか開き直った様子だった。
「が、調査を怠っている様なら罰ゲームだな。キースギルド一の童顔。童顔と、リーザス中に広めてやろう」
大切な事?なので二度言うランス。
そして、ランスは意気揚々とそう言うと、何処かへと歩いて行った。
〜リーザス城下町・中央広場〜
ランスは、あの後カジノへと向かっていた。そこで脱衣ルーレットをしていたのだが……。
「ぐむむむ、イカサマだと……」
カジノ内で出会った青髪の少女にイカサマだと告げられたのだ。が、その証拠を得る事は出来ず、一先ず金も無くなりそうだったから、外へと出てきていたのだ。
……シィルから、金を巻き上げる為、と言うのが本当の理由である。
「む
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