暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
飛鳥-ダイナ-
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、光線が返って来る!
「避けろ…!」
ネクサスが声を絞り出しながらダイナに向けて言い放つ。だが、ダイナは避けなかった。ゼットンの正面に立ったまま、両腕を顔の前で組む。
すると、額のクリスタルが赤く輝き、まばゆいその光がダイナを包み込むと、光が消えたその時には、ダイナの体の模様が赤く染まった。
これが力の戦士、『ウルトラマンダイナ・ストロングタイプ』!
(姿が変わった…!奴も俺と同じ能力を…?)
ネクサスが驚いているわずかな間で、すでにダイナに跳ね返されたソルジェント光線が迫っていた。
それを真っ向から受ければ、ダイナもただでは済まされない…はずだった。
「ハァァ…ジェア!!」
ダイナは、跳ね返ってきた光線に対して豪胆にも両腕を突き出した。そして驚く結果が現実となる。
跳ね返された光線が、ダイナの二つの拳によって受け止められ、彼が両腕をバッ!と振り下ろした途端にかき消されたのだ。なんて強引な力技を出したのだろう。
「へ、見たか!俺の超ファインプレー!!」
ゼットンに向けて指を差して見せ得意げになるダイナ。その声には強い自信が満ち溢れていた。
「デア!!」
力強いポーズを決めながら、ダイナをゼットンに向けて突進する。ゴッ!!と鈍器をぶつけたような音が響き、ゼットンは今の一撃で大きくのけぞった。赤き力の戦士、ストロングタイプとなったダイナは、通常の何倍もの体力と筋力を手にしているのである。
ダウンしたゼットンを無理やり起き上がらせると、ダイナはさらに追撃として腹に一発拳を叩き込んで怯ませ、頭上に持ち上げ地面に投げ倒した。ダイナは高く飛び上がり、拳を振り上げながらゼットンに飛び掛る。
(さっきよりも動きが鈍くなっている…)
ネクサスはそれを見て疑問を抱く、てっきり自分がジュネッスにチェンジするのと同じ、スピードとパワーの両方が上がる単純なパワーアップ化と思っていた。だが、そうではない。力が上がっている分動きが鈍くなっていた。
その鈍さ故のタイムラグの間、ゼットンはパッと姿を消した。
「!」
ダイナの上空からの攻撃は、ゼットンのいた場所に拳が突き刺さる形で空振りに終わった。腕を引き抜いたダイナは周囲を見渡す。ゼットンの姿が見当たらない。一体どこへ消えた?
「後ろだ!」
ネクサスが叫んだ。その声を迷うことなく聞き入れたダイナがいち早く振り向くと、彼の後方に姿を現したゼットンが顔のランプから火球を5発ほど連射する。
「フン!ハッ!ディア!!」
早い段階で振り向くことができたおかげで、ダイナはその不意打ちの火球に対応することができた。筋力の上がったその自慢の手刀で、ゼットンの火球を弾き飛ばしていった。跳ね返した火球の中で一発だけゼットンに直撃する。
其の火球の一発もまたゼットンには堪えたらしく、後ろに一歩下がるように仰け反っ
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