暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
飛鳥-ダイナ-
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諦めが悪く、いつかまたトリステインを攻めるに違いない。
それを考えれば、たかが一の兵が運よく生き延びても、次以降の戦いで死ぬ。
こんな狂った国であろうとも、自分は祖国のために戦う貴族だ。国のために戦って死ぬのなら寧ろ栄誉あること。逆に、命惜しさにのうのうと生き延びることは生き恥を晒すことで、白い目で見られることなど当たり前だ。
ヘンリーにとって、シュウの行いはたとえ善意であっても余計なお世話そのものだった。
それにしてもあの男は一体誰だった?
それに気絶する前に戦ったあの巨大な黒い化け物は一体何なのだ?魔法が一切通さないあの結界は?もしやエルフたちが使う先住魔法なのか?
そういえば、奴はどうなった?ヘンリーは急いで外に出る。
外に出た途端、やはりと言うべきか、黒い怪物…ゼットンがいまだに健在だった。だがそれだけじゃない。
噂で何度も耳にした銀色の巨人の姿もあった。そして、その巨人を庇うかのように、ゼットンに立ちふさがる形で、銀色の巨人の彼の前に、もう一人の巨人が立っていた。


「purorororororo…」
「デア!!」
ゼットンが新たに現れた巨人に向けて光弾を連発すると、ダイナは蠅を叩き落とすようにそれらを有らぬ方角へと弾き飛ばした。
弾き飛ばすと、彼はゼットンに向かって突進する。
しかし、流石はネクサスを圧倒した怪獣というべきか。ダイナの繰り出したパンチやキックに、一切怯む様子を見せなかった。
ゼットンからもダイナに向けてパンチが飛んできた。その手を掴んで防ぎ、ダイナはゼットンの腹を前蹴りで蹴飛ばした。
一定の距離が開き、次の瞬間ゼットンの足払いが襲ってきた。ダイナは途端にジャンプ、その際にゼットンの顔に回し蹴りを叩き込む。
この程度の攻撃、バリアで防ぐまでもないということか。
強烈に入った一撃だが、それでもゼットンには堪えなかった。お返しといわんばかりに、みぞおちを食らい、さらに顔面をぶん殴られ、回転しながら倒れたダイナ。
(っち…この怪獣、なかなかいいパンチしてくるぜ)
口を拭いながら立ち上がるダイナは、素直に今回の強敵の千器量を心の中で評価する。なら…。
ダイナは一発たち状態からの回し蹴りを叩き込み、流れるようにゼットンの背後に回りこむと、十字型に両腕を組んで必殺光線の構えを取った。
「!」
起き上がろうとしたネクサスがそれを見て止せ!と叫ぼうとした其の時には既に遅く、ダイナによって必殺の構成が放たれた。
〈ソルジェント光線!〉
「ジュア!」
光線はまっすぐ飛び、ゼットンに直撃した。が、ネクサスの想像通りだった。ゼットンはダイナの光線を容易く吸収してしまった。飛び入りと言うこともあり、ネクサスを苦しめたゼットンの光線吸収まで読んでいなかったらしい。
ゼットンが両手を前に突き出した。まずい
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