暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
飛鳥-ダイナ-
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も危機に陥り始める地球。
だが、地球側も負けていなかった。さらに強化された防衛組織、そしてもう一人…彼らと心と力を合わせ立ち向かった…光を掴んだ新たな英雄がいた。
だが彼には問題があった。才能はあったにもかかわらず、最初は無鉄砲でがさつが過ぎて、仲間たちとの衝突が絶えなかった男だった。しかし彼はどんな時も諦めず、決して逃げようともしなかった。だが、その心にある強い信念と…『夢』、そして戦いや時間を重ねるごとに培ってきた仲間との絆が世界を照らし続けてきた。
しかし…。

―――――負けるかああああああああああ!!!

地球の平和と引き換えに、英雄は最後の戦いで…宇宙の闇の中へと消えて行った…。

しかし英雄は死ななかった。

光の中で、彼は幼き日に別れた父と再会を果たした後、輝きの向こうへと旅立った。
長い長い旅だった。宇宙の闇の中に点在する星々の光を目印に、彼は宛ての無い旅を続けてきた。

そして数年の時を経て、彼は今、一人の若き戦士を救うべく彼の元に降り立った。

その英雄の名は…






『ダイナミックヒーロー・ウルトラマンダイナ』!!






「新しい、ウルトラマン…」
「わああ、かっこいい!!」
「頑張って、ウルトラマーーーーン!!」
テファは、ネクサスの危機を救いに来た、新たなウルトラマンの姿を凝視していた。子供たちはその雄々しい姿を見て興奮し、歓喜に満ちた声援を送った。
テファとマチルダは、あらたに現れたウルトラマン…ダイナを見てどこかほっとしていた。彼と同じウルトラマンが、彼を助けに来てくれたのか?そう思えてならなかった。というか、そうでなくては困る。
(…お願い…彼を、シュウを助けて!!)
テファは手を握り、強く祈った。
「…」
しかし一方で、メンヌヴィルは面白くなさそうに、真顔を浮かべていた。ダイナの姿に気を取られているテファやマチルダに気づかれることなく、彼はその場から去っていった。




シュウに気絶させられたヘンリーは目を覚ました。目覚めた場所は壊れてしまった一件の民家。そして自分の下には、一匹の竜が…今まで自分と共に生きてきた相棒が事切れた状態で横たわっていた。
「……」
こいつがクッション代わりになってくれなかったら、今頃自分が激突の衝撃で死んでいたかもしれない。
なぜ自分はここで眠っていた?と想うと、すぐにそのわけを思い出す。突然現れたあの男が行き成り自分を殴ったからだ。
「くそ…思い切り殴りやがって」
無理やり気絶させて自分の命を助けたつもりか?余計なことを…!
どうせ生き延びても、今のアルビオンの情勢は最悪だ。あんな得体の知れない怪物を使って国を蹂躙して王権を剥奪した連中が上を占めている。そんな野心の塊のような連中ほど
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