暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
飛鳥-ダイナ-
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のだ。
「ところで、なにかあったんですか?」
『いえ、何かが起こった、というわけではありません。今後の我が国の、怪獣などに対する対応の仕方についてお話したいことがあります』
真剣な面構え。あの事件で見せた、現実失望し失ったものにただ縋るだけの弱い少女の姿はなかった。
『現在の我が国の貴族たちは、開戦を求める声が高まっております。それは悪いことに、国民にも広まりつつあるのです。狙いはやはり、不可侵条約を結んでおきながら怪獣や超兵器を用いて我が国を侵略したアルビオンへの報復でしょう。降伏か講和を勧める声もありましたが、以前レコンキスタが不可侵条約を破ったこと、私があの事件後に女王に即位した影響で平和的解決への道を閉ざしてしまったのです』
一度お互いに攻め込まないでおきましょうと言っておきながら、トリステインを攻めてきたレコンキスタ。当然他国からの信頼などあるはずもないし、寧ろこれまでの所業からして共通の敵として認識されがちに違いない。貴族たちも戦えと訴えないほうがおかしいだろう。
『しかし、皆もご存知のように、レコンキスタが従えていた怪獣の力は一個体だけでも強大です。しかもこれまでの怪獣災害の影響で、魔法衛士隊の戦力はもう皆無に等しいでしょう。今も軍の編成に奔走しておりますが、開戦をしたところで、我が国は返り討ちに合い、今度こそ滅亡の危機に陥り、多大な犠牲が出ることは必至です。
そこで、私はある一つのアイデアを考えました』
「あるアイデア?」
一体なんだろう、ルイズがそう呟くと、アンリエッタは画面の向こうにいるサイトに向けて一つの問いかけをする。
『サイトさんとハルナさんの故郷では、対怪獣防衛組織がございましたね?』
「あ、はい。そうです」
『私たちも、それに習って少数精鋭の対怪獣防衛組織の新設を決定したのです。そのメンバーにはサイトさん、あなたに参加をしてほしいのです』



サイトのいたM78 世界とも、シュウのいたネクサスワールドともまた違う宇宙。
その世界には、二度にわたる危機にさらされていた。
一度目は、超古代より蘇りし怪獣の復活が発端となった。世界全体で怪獣が呼び覚まされ、時には宇宙から凶悪な侵略者が現れ、世界はパニックに陥った。人類はその状況を打破すべく対抗手段を練り、対応していったが、彼らだけではそれらを打破することは難しかった。しかし、そんな時だった。
その世界にもまた、光の救世主が…超古代の時代より蘇ったのだ。
戦いは救世主と、超古代の邪悪な化身たちの激しい戦いを最後に、幕を閉じた…はずだった。
今度は二度目…人類の宇宙進出期からだ。宇宙より不気味な水晶体が飛来し、人類の宇宙への夢をことごとく阻んできた。それに続き、再び地球から怪獣が現れ、水晶体とは別の宇宙からの侵略者たちが地球を狙ってきた。またして
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