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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
受難‐サクリファイス‐part2/ネクサスVSゼットン
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させんぞ」
今の弾丸は、いつの間にかメンヌヴィルが取り出しておいたダークエボルバーから放たれたものだった。
「ち、あんたこそ邪魔だよ!!」
「せっかくいい獲物ができあがるんだ。俺の渇きを満たしてくれる強敵がな。得物を横取りされるのは、悪名高い大泥棒だった貴様でも同じだろう?土くれ」
「!!」
「大泥棒?なんのこと…?」
それを聞いてマチルダ廃棄を詰まらせる。まずい、今は一番ばらされたくないテファの前だ。一方でテファは、メンヌヴィルの言う大泥棒と言う言葉の意味が理解できていない。
「教えてやるよ、お嬢さん。その女はな…」
「やめろ!!」
危機感を覚えたマチルダが叫び声を挙げてメンヌヴィルの声を遮ろうと試みたが、せいぜい一瞬の妨害。それに奴が止めたところで口を閉ざすわけがない。
「アルビオン・トリステインの貴族を中心に盗みを働き続け、貴族への憎しみを糧に盗みを働き手を汚し続けてきた、醜く薄汚い女盗賊、それがそこの女『土くれのフーケ』だ」
「!!」
テファはそれを聞いて、驚きで目を見開いた。
「姉さんが…盗賊…!?」
シュウに続き、テファには絶対に明かされたくなかった秘密をばらされたマチルダ。それを聞き、テファは今まで、マチルダが村に帰るたびに大量の金を持ち帰ってきていた。お蔭で、子供たちや自分の生活が支えられてきたのだが、頭数の都合上、平民では決して養えない大金が必要とされていた。つまり…。
(姉さんが…じゃあ今まで姉さんが稼いできたお金って…もしかして…!!)
今の彼女の頭の中は、シュウの事とも重なってかなり混乱していることだろう。青ざめるテファの顔を、マチルダは直視できない。平気で女の秘密をバラした最低の男の姿を、突き刺さりそうな視線でメンヌヴィルを睨んだ。
「あんた…!!」
あからさまにテファを追い詰めようとしている意図が見える。
「くく…別に俺は貴様が盗賊をやっていたこと事態に興味はない。ただ、秘密をバラされてさぞお怒りの、その目を見たかったのさ。その負の感情に満ちた目は大好きだ」
「…ッ!」
単純に友達からかっているレベルじゃない。怒り・憎悪…心の底から、相手の怒りを煽るのをあからさまに楽しんでいる。そう考えるとさらにこの男への怒りが募る。
しかし済ました態度でメンヌヴィルは続ける。
「お前も、あのウルトラマンを名乗る小僧も、とっくに汚れきっているのに、そのエルフの小娘一人のために、まだ太陽の下を歩くのか?」
「…ッ」
さらに目つきを鋭くするが、メンヌヴィルの言うこともまた真意を突いている。自分の両手は…汚れてしまっている。テファたちの生活を支えるためにこの手を汚し続けてきた。一方で、彼女の盗賊家業は父や家臣たちを殺し自分の家を取り潰した貴族への復讐心も混ざっていた。盗みを働き成功する度に、奴らの困った
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