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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
受難‐サクリファイス‐part2/ネクサスVSゼットン
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、この世界においてシュウと関わりの深いテファたちの前に、史上最悪の男が姿を現してしまった。


エボルトラスターの発する光に包まれ、シュウはウルトラマンネクサス・アンファンスに変身し、ゼットンの前に立ちふさがった。ここから先は通すまいと仁王立ちしながら。
「zet…ton…prororororo…」
「…」
不気味さを漂わせる鳴き声。そして怪獣にしては静かな佇まい。かえってそれがこちらの警戒を強めさせる。あまり認めたくないことだが、こいつは…強い。こうして見ているだけで何となくそうと思えてくる。
「シュア!」
ネクサスはまずは一手、それを仕掛けるために飛び蹴りを仕掛ける。ゼットンはそれを直に受けたものの、捕とど怯まなかった。返しにネクサスに向けて右足でネクサスを蹴とばす。
「グゥ!?」
蹴りは、さっきのでくの坊のような佇まいとは思えないほどの威力だった。数百メートルほど蹴とばされたネクサスは、再度立ち上がって駆け出すと同時にジュネッスブラッドにチェンジ、ゼットンにパンチとキックのラッシュを叩き込み始めた。
「ハァ!!シュ!!デヤ!!」
だが、ゼットンは怯むような様を全く見せてこなかった。まるで壁だ。自分の攻撃がここまで通じなかった相手に、ネクサスは戸惑いさえ覚え始めた。
今度こそ、とネクサスが力を込めて右拳で殴りかかったが、今度はあっさりと受け止められてしまった。
「zet…ton…」
ゼットンが、掴んだネクサスの右腕を凄まじい力で握り締め上げ、そのままひょいと放り投げた。
「グアァ!!」
シティオブサウスゴータの建物を下敷きに、ネクサスは落下した。


「それにしても、呆れたものだな。せっかく俺が獲物として狙ってやったと言うのに、こんな薄っぺらいガキ共との繋がりに縋りついていたのか、あの男は」
「あの男…?」
マチルダはなんのことか、最初はよく理解できなかった。しかしメンヌヴィルがある方角に視線を泳がせていたのを見て、彼女もまたその方角へ視線を傾けた。その方角は、ネクサスとゼットンの交戦地点だった。
「シュウッ…!」
「兄ちゃん…」
ネクサスがゼットンの攻撃によって吹き飛ばされている姿だった。それを見て、マチルダはメンヌヴィルの言葉の意味を理解する。サムもまた、巨人となったシュウの姿を凝視していた。
「お姉ちゃん、どういうことなの…?」
サム以外の子供たちは困惑している。シュウの正体をまだ知らないが故の反応だったが、すでにこの時点で勘付き始めているかもしれない。
「今回の怪獣、かなりの強豪のようだな。こいつは、あの女にいい手土産にはなることだろう。そこの小娘と一緒でな」
あの男も知っている。あの巨人がシュウなのだと、それに今の台詞とあの目を見てもう一つわかったことがある。
(こいつはテファとシュウ
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