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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
受難‐サクリファイス‐part1/襲来!最強怪獣
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。最終的に逆転劇を見せた小型円盤側の最後の一機だが、その最後の最後で、大型円盤の方から最後の一矢としてレーザーが放たれ、ついに群れを成していた方の大型円盤も被弾する。その衝撃の影響でそ能¥円盤は軌道からはずれ、ある方向に引き寄せられていった。最後に一矢報いた方のもう一つの円盤は、爆発して宇宙の塵となり、そこには何も残らなかった。
赤と青、二つの月が回る星、エスメラルダに。そして落ち行く円盤を追いに行くかのように、一つの光がエスメラルダに向かって飛来した。


ネクサスの攻撃でガーゴイルを破壊されてウエストウッド村の景色をシャットアウトされたシェフィールドは、ロンディニウムの執務室であからさまに悔しげな表情を露わにしていた。
たかが、ウルトラマンの力を持っている、虚無の使い魔にたまたま選ばれただけで、あんな若造に『恐怖』した。あんあ若造ごときに!!屈辱を覚え、その美しいはずの顔は醜く歪み始めていた。
(殺さずにおけだと…?ふざけるな…!)
奴は、この手で殺してやる!
自分に屈辱と恐怖を与えたあの若造は、いずれ必ず…!
『どうしたのだ、余のミューズ?やけに機嫌が悪いようだな』
「ご、ご主人様!!」
突如、彼女の頭の中に、彼女の本当の主である『虚無の担い手』らしき人物の声が響き、シェフィールドは慌てた。さっきまで変貌していた自分の顔さえも見抜かれていたのではと思うとかなり恥ずかしくもなった。
『そう慌てるな。そこにいるのも、こちらにいるのも含めて俺とお前だけだ。何がったのか話して見よ』
「はい…」
シェフィールドは落ち着きを自力で取り戻しつつ、自分の主に向けて、つい先ほどまでの自分の身に起きた出来事を告白した。それを聞くと、彼女の主は自分の使い魔に手を出されたことに腹を立てることなく、それどころかどこか満足げに笑い出した。
『ふふふ…常に俺以外の人間の相手よりも上に立つことで己を保ってきたお前をそこまで追い詰めるとは。銀色の巨人の変身者、面白い男だな』
「笑い事ではございません!私のことはともかく、もしあやつがあなた様と対峙するようなことがあっては危険です!ご主人様は気にしなくてもよいとはおっしゃってましたが…」
『ミューズよ。俺がお前とお前に協力している者たちの会話を聞いていなかったと思っていたか?』
主への危険性を徹底的に排除すべく、シュウを早いうちに抹殺するべきと考えていたシェフィールドだったが、主からの指摘を受けて言葉を詰まらせた。協力者たち、それはメンヌヴィルやあの黒ローブの女のことに他ならない。奴らからも、なるべく殺さないで置いてほしいと言われている。
『お前自身も、奴らがどのような意図を張り巡らせているか、どのような行動をとっていか、その全てを把握していまい。無論この俺とてな。奴らにとって思わしくない行動をとるの
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