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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
受難‐サクリファイス‐part1/襲来!最強怪獣
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い切れない陰りの中にある自分の未来にも、不安を覚えていった。
でもその不安とも向き合い、危機に陥ったら自分がそれを打開しなければならない。このグループの中で唯一巨大ビーストと戦うことができるのは、以前の世界からビーストと戦ってきた経験を持つ戦士であると同時に、ウルトラマンの力を持つシュウただ一人。犠牲を出すことなくアルビオンを脱出するにはやはり自分が真っ先に前に出て力を振るわなければならない。マチルダはテファたちを連れて行き導くのに必要な最終防衛ラインそのものだ。テファとは誰よりもずっと長い付き合いだから適任。万が一のことがあっても、彼女たちさえ逃げ延びることさえできればいい。
「マチルダさん」
「なんだい?」
傷つくのは、俺だけでいい。
「俺が必ず、みんなを守ります。誰一人、殺させません」
「………」
マチルダはその言葉を心強く思う反面、うすうす彼に対して、ある考えを抱くようになった。それは、ここ最近テファが彼に対して抱きつつある思いと良く似ていた。しかし、前もって言うが、それは異性同士の事情などではない。シュウの、身の降り方についてだった。


ハルケギニアの存在する星、惑星エルメラルダ付近の大気圏外の宇宙…。
そこには一機の円盤が、数多の星々の光に照らされた暗黒の空間の中を突き抜けていた。それもただの円盤ではない。他の期待よりも一回り以上大型の金色の円盤だった。その周囲を、円盤を守るためか小型の宇宙戦闘機も10数機ほど配備され隊列を組んでいる。
すると、星人の円盤の前に、さらに別の円盤が飛来する。形はまるで異なっており、それもたった一機の大型サイズのものだ。星によって円盤の作りも外観も違う。違う文明同士の宇宙船だ。
二つの種族が出会うとき、高確率で起こることがある。それは…『戦争』。
小型円盤の群れと、それらの前に姿を現した一機の円盤が互いに向けてレーザーを放ち始めたのだ。
わずか一機とはいえ、大型円盤の方は頑丈にできており、かつ武装も強い。その光線は次々と、コンテナを提げた円盤を守るために隊列を組んでいた小型円盤のほうを撃墜させていく。しかし小型円盤の方も、小回りを利かせながら大型円盤に向けてレーザーを連射する。とはいえ小さい分だけレーザーの威力も小さく、円盤にナントカつけられた傷も至って小さい。大型円盤は、さらにレーザーを連射し10機以上もの小型円盤を、あっという間に蹴散らして見せた。これで大型円盤の方の価値が決まったかに見えた。
しかし、一発の大きなレーザーが放たれ、大型円盤の船体に被弾、円盤がバチバチと火花を起こし始める。今のレーザーを売ったのは、小型円盤の群れの中心でもあった、コンテナを提げていた円盤だった。円盤の中に隠されている何かガがよほど重要なだけあり、最も性能が高く武装の威力も高い円盤に下げていたようだ
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