受難‐サクリファイス‐part1/襲来!最強怪獣
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くなった。何かが、自分の中に入り込もうとしている!?このナイフの意思か!?
しかし直後に、その感覚は消失した。
「…?」
なんだ…何も起こらない?てっきり自分は操られ、マチルダが無理やり抑え込む…みたいな展開を予想していたのだが、シュウは不思議に思ってナイフを見る。思いのほか拍子抜けの展開だった。まさか文字通り『何も起こらなかった』とは。
すると、突然声が轟きだした。
「な、何もんだあんた!俺の支配を受けねぇなんて!一体…!!」
「「「!!?」」」
その声を聴いて一同は思わずギョッとした。シュウでさえ表情を大きく変えてはいなかったが、目を見開いている。
「な、ナイフが喋ってる!!?」
「すげえ!?」
「そのナイフ…あいつが言っていた通り、インテリジェンスナイフか」
マチルダがシュウの持っているナイフを見る。台詞の言い回しと声の聞こえた方角からして、今の声は間違いなくそのナイフから聞こえてきたのだ。
「インテリジェンスナイフ?…まてよ…」
喋る武器、というのには心当たりがある。サイトがもっていた長剣デルフリンガーはインテリジェンスソード、人間と同じ意思を持った剣だ。こいつもその同類と言うことか。
「俺の事よりあんただよ!なんで俺の支配を受け付けねえんだ!?」
「知らん。お前がしくじったんじゃないのか?」
耳元でうるさい奴だと目くじらを立てるシュウ。
「いや、そんなはずはねえ!俺はあの女以外で支配できなかった奴なんざ誰もいなかった!」
「あの女…?」
「シェフィールドとかいう奴だよ!あんのアマ…いくら道具だからってこの俺の意識を封じやがって…!俺は人を操るのは得意だけどよ、操られるのは嫌なんだよ!」
「どういうことだい?」
目を細めるマチルダ。サムを操っていたくせに、実は自分も操られていたとでもいうのか?が、シュウが口を挟んで話を切り替えた。
「こいつのことは後回しだ。それよりお喋りナイフ、力を貸せ」
自分が混乱していると言うのにいきなり力を貸せと言い放ってきたシュウにナイフは耳?を疑った。
「はぁ?いきなり何言いやがんだよ!俺はなぁ…!」
「操られていようがいまいが貴様にはサムとティファニアが世話になった礼があるからな。二つ選択肢をやる。このままへし折られるか、俺に従うか…さあどうする?」
ティファニアの命がが緊急事態ということもあってか、問答無用でシュウはナイフに言うことを聞かせようとしている。が、ナイフは余裕の態度を声で示す。
「へ、へー。俺ぁ別に構わねえぞ、折られたって。どうせ退屈な任務に付き合わされて生きるのにもそろそろ飽きてきた頃だしよ。俺には別にそこのお嬢ちゃんを助ける理由何ざないし、折ってもらった方が…」
「そうか…みんな、少し離れててくれ」
ナイフからの返答がNoだと知り、シュウはディバ
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